取り引き、取り立て、取り消し・・わざと書いたわけではありませんがトリがトリフルです(HAHAHAHAHA
すみません。本題に入ります。例の取り立ての件ですが、最初から「その差し押さえられた代金、三菱重工ではなくその系列会社(子会社)のもの」という指摘がありました。子会社の子会社、との指摘も。この件で、韓国側で「取り消し」の可能性が報じられるようになりました。原告側(いわゆる被害者たち)は取り立ては十分可能だとしていますが、どうでしょう。
韓国側の企業「LSエムトロン」は、慎重な立場を示しながらも「いまのところ、三菱重工ではなく、その系列会社である三菱重工エンジンシステム」としています。最終的にこの意見を貫くなら、これもまた法的紛争になります。これを法律的に確認するだけでも、結構時間がかかりそうです。以下、韓国日報から引用します。<<~>>が引用部分になります。
<<・・国内裁判所の賠償命令を無視している日本企業を相手に「現金化」がより簡単な物品代金の差し押さえと取り立てである点で、徴用被害賠償が近くなったという評価が出てくるが、一方で、問題も少なくないという指摘が出ている。債権取り立て対象企業の取引先が、賠償責任のある三菱重工業なのか、子会社である三菱重工エンジンシステムなのかの事実関係も明確ではなく、ややもすると差し押さえと取り立ての効力自体が無効になることもある、と懸念されている・・
・・「第3債務者」格であるLSエムトロンが、賠償に関連した変数として登場した。「三菱重工業と直接取引関係を結んだことがない」という立場を明らかにしているからである。LSエムトロン関係者は、「現在としては、会社の取引相手は、三菱重工業ではなく、三菱重工エンジンシステムだと見ている」と述べた。LSエムトゥロンが、最終的に三菱重工業との取引関係を認めない意見を出す場合は、差し押さえ・取り立ての執行に対する取り消し紛争に繋がる可能性も排除できない。
強制徴用被害者側は、LSエムトロンと三菱重工業の間の債権関係は認められるという主張だ。代理人団の弁護士は「LSグループの今年3月の事業報告書とLSエムトロン トラクターカタログなどを通じて、LSエムトゥロンと三菱重工業の間の債務関係を確認した」とし「LSエムトロンも差し押さえ決定文の送達前までは三菱重工業との取引関係をさまざまな方法で認めていた」と指摘した。それとともに「LSエムトロンがすぐに裁判所に提出した第3債務者の意見書に基づいて、事実関係を確認した後、対応策を議論する」と述べた。三菱重工業が、今回の判決に不服して抗告するなど法的対応に出る可能性も排除できない。三菱側はこの日「いまは、裁判所の判断の内容を確認している」と明らかにした・・>>
カタログは意味ないでしょう。事業報告書が詳しくどんなものなのか分かりませんが、三菱重工側と「まったく同じ内容の取り引きを直接行い代金を支払った」記録が残っているものなら、意味があるでしょう。でも、そんなものを業務報告書と呼ぶのは不自然な気もします。
あと、文脈的に、本文の「すぐ提出した」は多分「もうすぐ提出するであろう」の間違いだと思われます。余談ですが、韓国側の文章には、こういう「過去現在未来をうまく表現できない」ものが結構頻繁に目につきます。
最後に、LSエムトロンも大変ですね。下手すれば「あの会社、日本の戦犯企業(韓国ではこう呼びます)と取り引きした!」と叩かれる恐れもあるので、「問題になっている三菱重工ではない」というスタンスを強調する可能性もあります。
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