ベトナム戦被害者、韓国政府に補償を要求・・NYTに「韓国政府は謝罪していない」

NYTが、ベトナム戦争のときに韓国軍によって家族を失うなどの被害を受けた人たちを記事にしました。韓国では中央日報が引用報道しています。以下、引用してみます。<<>>が引用部分になります。

 

<<ベトナム戦当時、派兵韓国軍によって被害を受けたという村の生存者が、韓国裁判所に被害補償訴訟を提起したとニューヨークタイムズが報道した。NYTはこの記事で、「村にやってきた韓国軍によって母、姉、弟など親族5人を亡くした」というベトナム フォンニ・フォンナット村の生存者、ウンユイェン・ティ・タン(※グエン・ティ・タン)さんの話を伝えた。また、韓国政界と一部の市民団体が民間人被害事件を調べるための特別法制定を進めていると報じた。グエンさんは、「韓国軍がわが村に来たあの日の悪夢が忘れられないのに、韓国政府は私たちの村に訪れたこともなく、何があったのか聞いてくれたこともない」と話した。

韓国はベトナム戦争当時、32万人の兵力を派兵した。韓国軍は強い軍紀と戦闘力で、武装面で優れていた米軍以上の戦果を上げたとの評価を得ている。NYTは、韓国軍が通った跡には生まれたばかりの子豚も生き残れなかったと言われていた、と伝えた。

 

ただ、現地では、韓国軍に民間人まで殺害されたという主張が提起されてきた。NYTが伝えた、当時の米軍の調査によると、米軍海兵隊や南ベトナム民兵隊は、ベトナムの「クアンナム」省の「ディエンバン」での作戦中に、フォンニ・フォンナット村で小屋が燃えているのを見て、村へ向かった。韓国軍によって負傷し、逃げてくる民間人を助けた、とも。また、フォンニ村に到着して、頭に銃を撃たれた子どもや妊産婦、まだ生きているまま乳房を切り取られた女性などの遺体の山を発見した。調査団の中で1人はこの姿を写真で残した。70人以上の村の人々が亡くなったと推定される。1968年4月、米軍捜査官は、「戦争犯罪の可能性がある程度はある」という結論を下し、ベトナムに駐留中だった韓国軍のチェ・ミョンシン中将にこの内容を問い合わせたが、チェ中将は「虐殺は共産主義者によって偽装されたものだ」と反論した・・

・・NYTは、韓国政府もベトナム政府も、この事件の解決に積極的ではないと指摘した。文在寅大統領が2018年ハノイを訪問した当時、「不運な過去に対する遺憾」を表明したが、公式的な謝罪はしていないという。NYTは「文大統領の遺憾表明は、生存者を慰めることができなかった」、「グエンさんと他の生存者が文大統領に送った嘆願書には『韓国政府と役人たちは、私たち生存者に謝罪を望むのかすら聞いてくれませんでした。私たちは、謝罪を望んでいます』と書かれている」と伝えた>>

 

2018年というのは、文大統領と陳大光(チャン・ダイ・クアン)当時ベトナム国家主席の首脳会談でのことです。以下、2018年3月23日東亜日報です。

<<文在寅大統領は23日、チャン・ダイ・クアン ベトナム国家主席との首脳会談で「私たちの心に残っている両国間の不幸な歴史について遺憾の意を表する」と述べた。韓国大統領がベトナム戦参戦と民間人の犠牲などについて遺憾を表明したのは初めてだ。文大統領はこの日、ベトナムのハノイでの首脳会談で、「両国が未来志向的な協力を促進するために一緒に力を合わせては道を望む」と述べた。文大統領の遺憾表明にチャン・ダイ・クアン主席は、「ベトナム戦争など過去の歴史に対する韓国政府の真心を高く評価する」、「過去の痛みを癒すために、両国間の友好関係を強固にし、相互協力を強化するために、韓国政府がさらに努力するように願う」と述べた。ただし、大統領府は「公式謝罪ではない。歴代大統領の発言の延長線だ」とし「参戦及び不幸な歴史のための包括的な意味での遺憾表明である」と説明した・・>>

 

日本に対しては「ありもしない歴史を作り出して、公式謝罪無しに未来志向な関係は作れないと主張している人たち」が、よくもこんなことが言えるものだな・・としか。韓国側は、ベトナム戦「参戦」そのものに対する不満として、この件を持ち出すことがあります。2018年の韓国大統領が「参戦」を言い出したのも、そのことでしょう。

ちなみに、「特別法」は、随分前からやるやる詐欺状態です。あと、子豚は・・普通に食べた(略奪した)のではないでしょうか。その場合、軍紀(規律)がどうとかはすべて冗談になりますが。朝鮮戦争の頃、民間人はもちろん、その家で飼っていた家畜まで殺して、家畜の数まで「倒した共産軍の数」として報告したという話を聞いたことがあります。もちろん、その家畜は食べた、とも。確認する方法はありませんが、記事の「子豚」たちも、「戦果」にカウントされたのかもしれません。

 

 

拙著著のご紹介&お知らせなど♨  以下、「題の部分」はアマゾンリンク(アソシエイト)になりますのでご注意ください。

日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >が2021年9月2日から発売です。日本語たる不思議、その圧倒的な行間。言語の、街の、日本の、日本人の行間。そして、日本で見つけた「会話の中の『ありがとう』」。「ありがとう」たる行間の中に、また一つ隠れていた素晴らしい行間。それらについてに考察した本になります。

「自由な国」日本から見えた「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論>が発売中(2021年4月29日発売)です。日本滞在4年目になって、日本で手に入れた日常、そして、ラムザイヤー教授の論文にまつわる話、それらから見えてきた、日韓比較論です。・新刊<恥韓の根源>が発売中(2021年2月28日)です。併合時代の朝鮮半島のハングル記事、1965年基本条約締結を前後しての記事など、古い記事を考察し、『今』の韓国の反日思想の矛盾を浮き彫りにしてみました。他の拙著についてはここにまとめてあります

サブブログに議論エントリー(1~3)と雑談エントリーを用意しました。長くなりそうな話にはサブを利用してください。シンシアリーはツイッターを利用しています。99%更新告知ですが、たまに旅行先の写真とか載せますので、よかったら覗いてみてください。

本ブログのプライバシーポリシーはこちらになります