日本某大学の韓国人博士が、韓国には反日できる力もないのに無理して反日しないで、日本内の知識人を動かすべきだと主張しました。知識人とは、「安重根を尊敬する人たち」で、それは「日本政府の意見と違う」から、効果があるというのです。以下、『亜州経済』から引用してみます。<<~>>が引用部分になります。
<<・・文在寅政府は、本当に韓国が強硬に出ると、日本はひざまずくだろうと思ったのだろうか。もしそう思ったなら、日本をあまりにも知らないうえ、歴代韓国政府の失敗事例も勉強しなかったのだろう。行くところまで行ってみるという覚悟か、または日本を屈服させられる現実的な手段と実力があるか、残念ながら、私たちには、どのどちらも無い。このような状況で私たちに必要なのは、現実を正確に貫く冷徹な目と知恵である・・
・・(博士が日本に来てすぐ会った)日本人教授は、安重根義士を尊敬すると言った。その教授だけではなかった。日本にいる間、安重根義士を尊敬するという日本人に会うのはそれほど珍しいことではなかった。日本人の知人の中には、韓国に行けば最初に行ってみたい所として安重根義士記念館を挙げる人も少なくない。
彼らは安義士の東洋平和論を優れた政治思想理論だと評価する。日本が東洋平和論が提示した道を歩いたなら、その巨大な国家崩壊を避けることも出来ただろうし、東洋の韓・中・日3国が一緒に繁栄しただろうと考えている。もちろん東洋平和論が当時の国際情勢の中で、果たして実現可能なものだったか、あまりに理想的な構想ではなかったのかなどの指摘がないわけではない。
とにかく日本の知識人たちの中には、安重根義士をテロリストではなく、優れた政治思想家として弱小国である祖国の独立を守るために喜んで命を投げた英雄として見ている人が少なくないという事実を、私が直接確認したものである。彼らは会を作って安重根義士追悼式に着実に参加したりする・・
・・しかし、安重根義士を眺める日本政府の認識はどうか。2014年1月、中国に安重根記念館が開館すると、今では首相になった菅義偉当時官房長官は「韓国の初代首相を暗殺し、死刑判決を受けたテロリスト」とし、韓国と中国から強い抗議を受けた。日本は官房長官が直接政府を代表してブリーフィングに乗り出す。
ここで、過去史問題と関連し、日本にどう接近すべきか要な示唆点を見つけることができる。安重根義士はテロリストか、東洋平和を追求した革命家なのか・・・・韓日過去史について本当に反省してそのような反省の土台の上でのみ、韓日両国の関係はもちろん、日本自らの未来も正しい方向に進むことができると信じている方は、まさしくこのような、日本の知識人たちである。もちろん、今は、このような知識人が少数である。それだけに、このような知識人たちの声が大きくなるようにすることが、私たちが追求しなければならない最終的な方向である。
しかし、韓国が強硬な反日政策をすれば、彼ら知識人の立場を狭くしてしまう。彼らは韓国関連発言や行動を極度に自制するしかなくなる・・>>
ソース記事の筆者は一例として、対韓輸出管理厳格化の際に「韓国は敵か」とした和田春樹東京大学名誉教授など知識人78人の声明を紹介しています。
韓国で反日を批判する人は、9割以上が「反日への批判ではなく、政府への批判である」と、何度も何度も本ブログや拙著で書いてきました。それと似たようなパターンでありましょう。反日を強めると、日本内の知識人(?)の立場を苦しめることになるから、やめろ、と。
ソース記事の筆者がどんな狙いでこんな内容を書いたのかは分かりません。「類友」さんたちの立場をフォローするために書いただけかもしれません。しかし、私の心が曇っているからでしょうか。私にはこの意見が、「外からぶつかって勝てる力は無いじゃないか。だから内部から崩壊させたほうがいい」と言っているような、そんな気がします。気にしすぎならいいですが。
韓国の軍事政権と今の日本を比べるのは、日本に失礼である・・そんなことは分かっています。でも、あんなにも強い反共精神で武装していた軍事政権が、北ではなく『国内』の勢力によって崩れ去った歴史を知っていますので、なおさら、気になります。
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