表向きには「放射能検査を強化する」「東海(日本海のこと)放射能調査を強化する」としながら不安を煽っている文政府ですが、実は文政府は、海洋放射能関連予算(2018~2022年)を大幅に削減していることが分かりました。なんと、朴槿恵政府の18%だけです。
いままで政府公認のものまで含めて様々な報告書を潰してきた文政府。実は、「福島原発の処理水は、韓国に影響しない」と分かっているのでしょう。以下、ファイナンシャルニュースの記事です。<<~>>が引用部分となります(※ソース記事はそういう趣旨ではなく、『なんで予算を削減したのか』という指摘のものであります)。
<<・・日本政府の福島原発汚染水(※処理水のこと)の海洋放流決定と関連して、釜山・慶南など自治体をはじめとする各界各層の中央政府レベルの積極的な対策を求めたが、いざ政府は海洋汚染の研究予算を大幅に削減してきたことが確認された。
7日、国民の力 ソ・イルジュン国会議員が海洋水産部傘下の韓国海洋科学技術院から受け取った資料によると、ムン・ジェイン政府5年(2018〜2022年)の間に編成された「海洋放射能汚染研究」予算は3億8000万ウォンで、朴槿恵政府の予算(20億8000万ウォン)と比べて18%水準にとどまった・・>> 処理水の件が韓国でうるさくなってから、900万円を追加した、とも。
文政府は、確かに知っていたでしょう。脱原発政策を進めているし、福島処理水は予算を増やすほど危険ではないということを。
なにせ、政府部処(※省庁)合同タスクフォース(TF)が昨年10月に作成した「福島原発汚染水関連現況」という題の報告書でも、問題ないとなっていました。原子力安全委員会が7回の専門家懇談会を行った結果、「日本の多核種除去設備(ALPS)の性能に問題はない」、「国際基準である国連放射能被害調査機構(UNSCEAR)の方法で日本の海岸地域の放射線影響評価を実施した結果、その数値も妥当だった」、「韓国側の海域で放射能濃度を調べてみても、福島事故以前(2006〜2010年)の平均値0.864〜4.04m㏃/㎏とほぼ同じだ」、「三重水素の影響も、生体に濃縮される困難水産物の摂取などによる有意な被曝の可能性は非常に低い」、「処理水は海流によって拡散・希釈されるため、韓国側の海への有意な影響はない」などの内容です(4月14日ソウル経済)。しかし、政府はこの報告書を「(政府省庁共同タスクフォースのものなのに)一部の専門家の意見にすぎない」としています(ペンアンドマイク、4月15日)。
「福島原発汚染水が韓国に及ぼす影響は微々たるもの」という報告書を作成した博士級の研究者もいました。でも、報告書は無視され、彼は懲戒処分を喰らいました。韓国原子力学会と全国科学技術研究専門労働組合 韓国原子力研究院支部は、「今回の懲戒は、政府の立場と違うレポートを作成したことによるもので、明らかに学術活動の自律性を侵害している」と反発しました(朝鮮日報6月16日)。
5月には、在韓日本大使館側がリンクした韓国原子力安全技術院の資料が、急にURL変更となりました。日本大使館側リンクは、エラーのまま放置されました。「2013年に福島第1原発からの汚染水が流出したとき、韓国原子力安全技術院(KINS)は、一般国民のための解説ページにて、韓国近海の放射線量を継続して測定した後、『東太平洋方向に進行される日本東北海域の海流の特性により、国内海域への影響は微々たるものでしょう』と評価しました」、「福島地域沿岸で発源する海流は太平洋の方向に流れており、韓国海洋水産部が韓国沿岸に到達するまで10年近くかかるだろうと指摘しています」という内容です。しかし、なぜか日本大使館がリンクした直後にこの資料のURLが変更、リンクミスのまま放置されました(月刊朝鮮6月号)。
ソウル大原子核工学科チュ・ハンギ教授など4人が書いた「福島処理水(2020年9月時点)を現状態で浄化せずにそのまま放出しても、その影響は韓国人の年間放射線被ばく線量限度(線量限度)基準値である1mSv(ミリシーベルト)の7100万分の1の水準にしかならない」とする論文は、なぜか撤回となりました。チュ教授は朝鮮日報に「論文の学術的内容には問題ない」と、他の著者は「上部の指示無しにインタビューに応じることはできない」などと話しました(同月刊朝鮮6月号)。
認めてはいないけど、知ってはいたのでしょう。なのに、お金を使う理由が無いじゃないですか。それが、予算削減の裏でありましょう。ワクチンでも曇った心だけはどうにもならないようです。
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