現韓国政府と、朝鮮の「朱子学原理主義勢力」の共通点

文在寅政権がやっていることが、朝鮮時代に権力を握った士林、すなわち朱子学原理主義勢力ととても似ているという主張がありました。評価そのものよりも、発想が面白かったので、紹介したいと思います。畿湖(キホ)日報という、仁川地域のローカル日刊紙の寄稿文がソースになります。寄稿文を書いたのは仁川大学のキム・ジュンギ教授です。キム教授は、今までいくつかの寄稿文で『道徳で政治をやるとその国は終わりだ』という内容を一貫して主張してきました。今回も似たようなテーマになります。例えば、前に同じキホ日報の寄稿文では、このように主張していました。以下、<<>>は引用部分となります。

<<・・権力集団の道徳的優越感は、他人の過ちを『積弊』とし、自分たちの間違いはミスや錯誤だと何の躊躇いもなく主張する。道徳優越主義者たちは、自分自身を自慢できる根拠が無いので、誰か他人の罪が出てくるまで徹底して暴き、そうやって出てきた他人の弱点を、『自分の道徳』に偽装して誇張する。その過程で、他人の過ちを作るため、日常的に嘘をつく・・(6月2日キホ日報>>

 

これだけでも「あ、韓国の問題を的確に見ている」と分かりますが、キム教授はこの道徳政治を朝鮮時代の朱子学勢力も行っていたとし、今の韓国が当時ととても似ているとも主張しています。今日の寄稿文がそのまとめのような内容でした。キホ日報から引用してみます

<<・・朝鮮が数百年も耐えることができたのは、道徳国家を指向したからだとする主張もある。しかし、それは違う。朝鮮が簡単に滅びなかったのは、朱子学的理念をもとにして国家の規律が強かったからではなく、ただ深刻に貧困だったためだ。北朝鮮が体制を維持しているのも同じ理由だ。ある程度ならともかく、貧困がひどすぎると、急激な社会的変革を目的とする革命は出来ない。経済に関する考えが新羅や高麗にも及ばない状態で、後進的な農業にこだわって国防、教育、経済、福祉などすべての分野で利権を占め、政治権力と学問権力をはじめ、『道徳力』だけを握った士林(※朱子学を信奉する勢力)の登場は、国に絶望の運命を知らせる悲劇の前奏曲だった。

中宗(朝鮮の王、1506年~1544年)時代に趙光祖(※チョ・グァンジョ、朱子学原理主義者)の登場とともに公論を掌握し長期執権を画策した士林勢力は、まず司憲府(※官吏の不正を監査するところ)と司諫院(※王の政策に問題点を指摘する機関)、弘文館(※王宮の文書を管理し、王に諮問する機関)を掌握することだった。これは、今の文在寅政権がやろうとしていることと同じだ。自分たちの罪を暴き、捜査して処罰するメディアと検察、司法を掌握しようとする行動と一脈相通じる。検察改革という美名の下に検察組織を瓦解させ、キム・ミョンス(※官舎で不動産投機をしたと言われている前最高裁判所長官)を前に出して司法を制御し、メディアを脅している一連の処置が、まさにそれである。

一方、朱子学勢力は、地域に「留鄕所」という自治組織を作って(※朱子学の観点から地方官吏に諮問する役割をしていた組織)、様々な特権を享受し、理念の面で正当化するために数百にも及ぶ『書院』を介し、地域と学界を掌握した。まるで、現在、大学の教壇が左翼知識人たちで溢れかえり、『自分の子』以外は街の闘争に出そうとする全教組が健在なのと同じだ。最近は邑・面・洞(※地方行政単位)に住民自治会という組織を作り、私立学校運営も執権勢力が掌握しようとしている・・>>

 

妙な単語が多く、機械翻訳がうまく機能しない文章でしたので、「※」も多くなりました。単純に比較することは出来ませんが、「自分たちの政策に対する非難を国家組織のレベルで潰す」「利権が関わる団体を介して地方の官吏を抑える」「そのための正当性を『教育』『理念』などから得ようとする」と書き直すと、確かに朱子学原理主義者たちと今の文政権は似ています。というか、戦後韓国そのものがそうですが・・特に『地方』と『官吏』と『諮問機構(市民団体?)』という側面からすると、この前に紹介した(過去エントリー)ソウル市長と市民団体の癒着がぴったり当てはまります。

右派と左派が分かれ、ダンパサウム(党派争い)が全国民レベルになっている昨今、書院などで左右両方から理念的道徳性を得るのは難しいでしょう。そのために大活躍するのが、唯一、左右両方に通じる道徳である『反日』ではないでしょうか。保守右派候補も、結局は慰安婦に『日本から謝罪を受け取ります』と誓わなければならない、そんな道徳のことです。

 

 

 

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