北朝鮮を守るための総力戦を始めました。
20日には与党「共に民主党」の宋永吉(ソンヨンギル)代表はワシントンで記者たちに「北朝鮮は肯定的な動きを見せているから、(非核化前だとしても)相応の補償をしたほうがいい」という趣旨を話し、21日には文在寅大統領が国連総会で終戦宣言を主張し、22日には鄭義溶(チョンウィヨン)外交部長官は、米国のシンクタンク「米国外交協会(CFR)」招待対談会で、「制裁緩和を先に行うべきだ」などと話しました。本エントリーは、CFRとの対談で鄭長官が『中国関連』で話した内容を主に紹介します。中央日報です。<<~>>が引用部分となります。
<<・・鄭長官は、CFRとの対談の場で、最近の中国の攻勢的な外交政策と関連し、「(中国は)経済的により強くなったので、当然のことだ」と評価し、議論を巻き起こした。鄭長官は「(今の中国は)20年前の中国のではない」とし「私たちは、中国が言おうとしていることを聞くように努力しなければならない」と付け加えた。鄭長官はまた、「韓国は、オーストラリアとは違う状況だというのか」という司会者の質問に、「(中国への)他の国の懸念についてよく知っている」と言いながらも、「(中国は)国際社会の他のメンバーに自分の声を伝えたがっているだけだ」とした。
中国が攻勢外交政策に乗り出すのは、国力の上昇に伴う当然のことであり、国際社会が中国の立場をより理解しなければならないという、親中メッセージとして解釈される発言であった。実際、鄭長官は対談の中で、韓米日3カ国とオーストラリアを「反中ブロック」に規定するような発言が出てくると、「それは冷戦時代の考え方だ」と批判した。去る21日、習近平中国国家主席は国連総会の基調演説で、米国に向けて「冷戦式ゼロサムゲームを行っている」と批判したが、まったく同じ表現を使ったのだ。米国との同盟を柱とする韓国の外交部長官が、むしろ中国側の立場を代弁しているという批判が提起された理由だ。
カン・ジュンヨン韓国外大国際地域大学院教授は、「中国の攻勢外交は、国力の上昇によるだけのものではなく、米・中の競争などを顕在化し、人権状況などの内部の問題を隠すための目的もある」とし「鄭長官の発言は、『韓国は米国の傾斜されている』と(※中国に)誤解されないための意図かもしれないが、中国が使う用語をそのまま使用し、米国に向けて「私たちは中国の味方」という印象を与える恐れもある」と述べた。特に鄭長官のこの日の発言は、米国ニューヨークで開催された韓米日米外交長官会談をわずか2時間後に控えた時点で行われた。米国、日本、インド・太平洋地域内での協力強化を議論する直前、事実上、中国の立場を公に擁護するような発言をしたわけだ・・>>
専門家が「米国側に傾いている」を「誤解」とするのもそうですが、外交部長官が米国シンクタンクとの対談で「冷戦時代の~」を言ったとは、さすがに驚くしかありません。ちょうど一つ前のエントリーで「中国の言う『冷戦』は、日米、韓米同盟の解除を意味する」と書いたばかりですので。それに、「経済的に強くなったから、当然だ」とするとは、いかにも韓国らしいところです。こんな人たちが、どの口で『社会の甲乙(上下)問題を無くす』とか言っているのでしょうか。
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