新型コロナ関連で、韓国が大騒ぎです。日本ではやっと新型コロナが収まりつつありますが、K防疫の韓国では初めて3000人を超えるなど、まだ収拾も兆しが見えていません。この件でもっとも重要なのは、「20~23日頃に2300人台でピークアウトし、それから4派(韓国では現状を『4派』『4次流行』とします)は終了するだろう」としていた韓国防疫当局の予想が大幅に外れたことです。
そして、殆どのメディアは「チュソク(秋夕、旧暦8月15日)連休期間中の大移動によるもの」としていますが、秋夕連休は、事実上、18日(土曜日)からでした。まだ秋夕の影響を語るには少しだけ早いのではないか、と個人的には思っています。以下、珍しく「秋夕連休の影響が反映されるのは来週あたりではないのか?」と指摘している記事を引用してみます。ニュース1です。<<~>>が引用部分となります。
<<秋夕連休が終わるやいなや、新型コロナウイルス感染症(コロナ19)新規確診者が急増している。25日0時基準新規感染者が3000人を超える見通しだ。昨年1月にコロナ19が国内に流入した後、一日3000人を越えるのは初めてだ。防疫当局は3日、ソーシャルディスタンスを一ヶ月間延長すると発表した当時、「今月20〜23日確定者数が最大2300人にピークに達した後、減少に転じ、4次大流行が終わるだろう」と展望した。この予測は、すべて口先だけの言葉になった。
24日午後11時基準、全国の自治体が暫定集計したコロナ19確診者は2894人である。この傾向が続けば、最終集計される25日0時基準では、3000人を超える見通しだ。前日に続いて連日最多記録を破るわけだ。午後11時の基準地域別感染者はソウル1246人、京畿道806人、仁川160人など首都圏地域だけで2000人以上だ。防疫当局と専門家は、4次流行が収まらなかった状態で秋夕連休と重なり、確診者が大幅に増加したものと見ている。特に連休の移動により余波が本格的に現れる来週に、拡散はより大きくなると思われる。
イ・ギイル中央災難安全対策本部第1統制官は、前日の定例記者会見で、「秋夕連休の移動量の増加は、個人間の接触頻度の増加、防疫弛緩が主な理由だと分析される。しばらく増加するだろう」とし「地方に行ってきた人たちが検査を受ければ、次の週、より増える恐れがある」と展望した。すでに首都圏の拡散が深刻だったのに、連休期間中の移動量が増加し、て非首都圏への拡散につながる可能性が大きくなって、近いうち全国的に再拡散する見通しだ。連休中の4日間、同じ曜日で歴代最多値を記録し、早くも今回の連休の接触を通じた感染事例が出てきている・・>>
韓国では防疫措置をソーシャルディスタンス1段階、2段階、、、とします。日本で言うソーシャルディスタンスとは違い、文化、宗教、ビジネス、家族会にいたるまで人が集まる数などを徹底して規制し、違反すると法的に制裁されます。家政婦が財閥一家を告訴して話題になったりしました。過去エントリーからのコピペで恐縮ですが、8月、南陽乳業という韓国の大企業のCEO一家が、「5人以上の家族が集まった」という理由で警察に告発されました。告発したのは、その家の家政婦です。家族が家内に集まる場合でも5人以上はダメで、破ると処罰されるからです。ちなみに、宗教関連では完全に集会が禁止されていて、教会などに、窓から「礼拝を行う人がいるのかどうか」監視する人たちもいると聞きました。
この件は韓国でも複数のメディアが報じ、ネットでは意見が分かれました。「大企業のCEOならまず防疫規則を守れ」という批判ももちろんありますが、「家族5人以上が集まったからって、家政婦がここまでするか、普通」「北朝鮮の5戸担当制みたいだ」という嘆きも聞こえました。5戸担当制とは、5戸の家(隣接した5つの世帯)ごとに担当者を選出し、5世帯単位で監視、問題があると当局に通報するシステムです。もしその5戸の中で反体制な人が摘発されると、担当者はもちろん、5戸の全員が処罰されると言われています。朝鮮時代にも「五家作統法」と言って、5世帯が連帯責任を負う監視制度がありました。スーパーなほど防疫意識が高い家政婦さんだった可能性もあるにはあるけど、ただ「憎きCEO一家への復讐」ではないでしょうか。
これを少し緩和しておいて、緩和、緩和というけど・・個人的に、「そこまで緩和したかな?」としか思えません。秋夕だから家族同士で集まってもいい人数を増やすと発表しただけです。秋夕の影響がまだ本格的に現れていないなら、いまの増加の原因は何なのか。気になるところです。「数値が信用できない」と言ってしまえばそれだけですが・・
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