韓国の考える「信頼回復」の浅はかさ・・韓国紙「岸田が慰安婦合意で韓国に失望したなら、慰安婦合意を復元すればいい。他の問題まで一気に解決できるかも」

中央日報が、「岸田総裁が慰安婦合意の件で韓国に悪い感情を持っているなら、慰安婦合意を復元すれば、旧朝鮮半島出身労働者問題まで一気に解決できる」という主張を載せました。以下、中央日報から引用します<<>>が引用部分になります。

 

<<・・岸田首相時代の最大の関心事は、韓日関係だ。最近 岸田総裁当選者と会ったある人物は、「韓日関係は大きく、来年7月の参議院選挙までの安全運転段階、その後の「岸田が本性を表す(※ハト派の本来の路線を示す)」の2段階に分けて行われるだろう」と予想した。長期政権かどうかを決める来年7月の参院選までは安倍、麻生の意向を尊重し、コロナ克服を最優先する慎重な政権運用をするしかない。「自民党だけでなく、日本国民も韓日関係を早急に改善しなければならないという必要性を感じないでいる(ジン・チャンス世宗研究所研究委員)」という現実的な要因もある。パク・チョルフイ ソウル大教授は「管理はするだろうけど、外交リスクになるようなことを岸田の方から先に冒険したりはしないだろう」と予想した。

ただ、韓国に新政府が入り、岸田も参院選が成功的に終われば、本来のDNAである「ハト外交」に戻る余地が生じる。別の岸田側近も29日、本紙に「韓国との関係は、急がない」と述べた。ただし、その理由を選挙や日本国内の世論ではなく、ムン・ジェイン政府の慰安婦合意破棄の「悪縁」からだと指摘した。一般的に、韓国では岸田が慰安婦合意当時外相だったから、韓日関係に関心と愛情があると解釈するが、実際は違うとの説明だ・・

・・岸田は最近も「(慰安婦合意の件で韓国によって)梯子を外された」という言葉を頻繁にする。まだ心に傷があるのだ。彼は旧朝鮮半島出身労働者問題においても、昨年12月に産経とのインタビューで、「それは国際法と条約を守るか守らないかの問題だ。日本が譲歩する余地はない」と言い切った。 「米国が『(韓日は)仲良くしないと』といっても、日本の正論を譲歩することはできない」との話もした。ボールは韓国にあるというものである。

岸田のトラウマは、逆転の発想が可能な部分である。来年、韓国の新政府が「慰安婦合意復元」を掲げると、旧朝鮮半島出身労働者問題まで合わせて解決できる余地も生じる。文在寅政府も任期末に慰安婦合意は有効であると立場に旋回しただけに、その時期を早めることもできる。ただし、一つの変数は、賠償判決による「現金化」という爆弾である。現金化まで行くと、韓日関係の改善は遠のく公算が大きい>>

 

勝手にモノを壊しておいて、『元通りに修理すると言えば、修理費ももらえる』と言っている」、そんなところです。韓国が考えている信頼回復というものが、どれだけ浅はかで見苦しいものなのか、よく分かるくだりでもあります。「前の政権と今回の政権には連続性など無い」と当たり前のように考えていることもまた、これが国家として取るべき態度か、そんな気もします。

この前も「なんで『他人の本音を私が決める』流れがこんなに強いのか」という趣旨を書いたばかりですが、どうしてこう他人のトラウマも本音もその治癒法も、『私が決める。私が決めたから正しい』と信じることができるとは、これはこれで才能です。ダーク方面のスキルですが。

要は、日本が動くとなると、「日本に何か得があるのか」です。日本のことだから当然でしょう。記事で言う「岸田時代の最大の関心事は日韓関係」の主体がどちらなのかを考えてみると、さらに簡単です。「(韓国にとって)岸田時代の最大の関心事は日韓関係」でしょう。最初から最後まで。だから日本が動く理由が無いわけです。実際、今回の総裁選で、日韓関係に関する内容はそこまで大きな話題にはならなかったし、「韓国が起こした問題にどう対処する気か」というニュアンスのものばかりでした。外交において、現実に応じた妥協という選択は常に存在します。ただ、それは外交当事者(国)の両方がちゃんと現実を見ている場合の話です。

 

 

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