今朝のエントリーもそうでしたが、一日中『岸田は~だから~~すればいい』な記事が目立っています。
今度は、「岸田は『河野談話を尊重する』と言ったから、河野談話でゴリ押しすれば岸田は拒否できないだろう。慰安婦合意が河野談話に基づくものなのか、それから聞いてみるといい」な意見がありました。これでも韓国では結構有名な「日本専門家」の意見です。以下、韓国日報、ナム・ギジョン ソウル大学日本研究所教授の主張です。<<~>>が引用部分になります。
<<・・岸田は2015年の慰安婦合意を、自分の業績にしたかった人である。合意の過程で終盤まで気が進まなかった安倍を説得した人でもある。しかし、私たち側の事情で合意履行が困難になると、韓国に対する不信を表示してきた。文在寅政府の慰安婦合意検証を牽制し、和解治癒財団(※慰安婦合意による財団)が解散されると、強い口調で批判した。それでも岸田は、河野談話に否定的だった安倍とは異なり、それを尊重して継承するという立場を明らかにしている。河野談話の精神に立脚して慰安婦問題を解いていこうと説得すると、拒否できないだろう。2015年の合意が河野談話に立脚したかどうかを確認することから始めることができる・・>>
「尊重すると言ったよね!言ったよね!言ったよね!ねぇ言ったよね!言ったよね うわあぁぁぁぁ」・・かどうかはともかくして、引用部分の中で「アベガー」している部分は、多分、河野談話の検証に関する内容だと思われます。あの検証の後にも継承するとは言ってますが、検証結果は「韓国側と文言の調整が行われた」、「韓国側の要請で~」「韓国側が~」なものばかりで、しかも「その文言による調整は非公開にする」とするもの。「韓国側に一方的に合わせただけか」としか思えないものでした。
その検証結果のとき、日本の外務大臣は「国民に対する説明責任があるから」と話しています。そもそも、談話が出てから時間がずいぶん経つのに、いまになって『説明する必要がある』って、これはかなり重い言葉ではないでしょうか。2014年、外務大臣会見記録(外務省のホームページより)によると、産経新聞記者の質問に対し、外務大臣はこう答えています。
「今回の河野談話の作成過程の検証というのは,予算委員会で議論になり,国民に対する説明責任を果たすという観点から河野談話の作成過程を検証することになった。事実を確認するということが行われることになったというわけです。まず,基本的に確認しておかなければいけないのは,こうした作成過程の事実を確認するということですから,河野談話そのものの見直し,これは政府として全く考えていないということであります。こういった点を,しっかりと韓国側にも丁寧に説明をし,そして,今回の検証の意味や理由をしっかりご理解いただかなければならないと思っています。いずれにせよ,今回の検証というものが日韓関係において,前向きな方向でとらえられるようにしっかり努力をしていきたいと考えています」。
当時、韓国側は、「日本が外交文書を一方的に公開した」と非難しました。その「日本の外務大臣」が、岸田文雄さんです。なのに、彼に河野談話でゴリ押ししたところで、何かどうにかなるのでしょうか。ひょっとして、韓国側はこんな最近(7年前)のことも把握せずにいるのでしょうか。
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