尹錫悦氏、手のひらに『王』の文字

週末だし、面白い話でもどうぞ。

韓国社会は、巫俗(シャーマニズムなど)の影響を強く受けています。親の墓を風水にもとづいた「良い場所」に作ると子孫が繁栄するという話を信じて、自分の所有した土地でもないのに勝手に親の墓を作る人たちも大勢います。金大中氏、李会昌(イ・フェチャン)氏など大統領候補たちが親の墓の場所を何度も移したりしており、共に民主党のイ・ナギョン元総理も親の墓を違法的に作ったと問題になったりしました。

大企業の面接に『人の顔』でその人の出来を占う占い師が呼ばれることもあるし、自分の名前を変える人も異常なほど多く、人の運勢が名前で決まると信じる人が多いのがその一因です。また、ソース不明の話ではありますが、盧泰愚氏は大統領になる前に『国民の多くが仏像を手にすると、大統領になれる』という占い師の話を信じ、親友である全斗煥大統領にお願いし、韓国の10ウォン硬貨に小さな仏像を追加した、とも言われています(仏像じゃないという反論もありますが、なんで急に追加されたのかは今でも不確かです)。

 

そんな中、韓国の保守野党側の有力大統領候補 尹錫悦(ユンソクヨル)氏の左手の平に『王』の文字が書かれていることが確認され、大きな話題になっています。本人は否定していますが、『何か巫俗的なものではないか』と言われています。以下、JTBCから引用してみます<<>>が引用部分で、キャプチャー画像も同じURLからです。

 

<<『国民の力』の大統領候補であるユンソクヨル前検事総長の左の手のひらに、王の字と思われる文字が確認されました。これに対して、ネットでは様々な解釈が出てきています。1日、ン前総長は、ソウル市毎経メディアセンターで開かれた国民の力 大統領選挙の予備選挙5回討論会の席で、ホン・ジュンピョ議員と主導権をかけた議論を行いました。この過程で、ユン前総長の左の手のひらに、王の字と思われる文字が見えました。以後、ネットでは、ユン前総長が今までの討論会でも「王」の字を書いて参加したという話が出ました。

.JTBCが確認してみると。「王」と思われる文字は先月26日チャンネルAの討論会でも確認され、先月28日MBC「100分討論」でも確認されました。ネチズンたちは「合成だと思ったのに本当のかよ」、「大統領ではなく、王になりたいのか」、「巫俗人(シャーマン)が書いてくれたのか」、「無党(ムダン)派を抱え込まないといけないのに、ムーダンを抱え込んじゃった」などの反応を示しました。

ホン議員はユン前総長を批判しました。この日ホン議員は、自分のFacebookの「大統領候補を決めるのに巫俗人まで介入させるなって、チッチッチッ」、「今回の大統領選挙は、実にレベルが低い」と指摘しました・・・・ユン前総長側はJTBCに、「ユン前総長が住むアパートに支持者たちがいて、ユン前総長が外出するときに応援をしてくださる。その方の中のあるおばさんが、3回目の議論会あたりから、『幸運を入れましょう』と言いながら手も文字を書いてくださった」と説明しました・・・・「手に書かれた文字が王なのか」という問いには、「それは率直に言ってよく分からない」とし、「ユン前総長は、直接『王ではないし、よく分からないけど一が三本あるな』としか話していない」とのことです・・>>

 

まだ軍事政権だったとき、こんな話を聞いたことがあります。全斗煥氏は「全」に「王」の字が入っているので、大統領に相応しい、と。そういう考えから、まだまだ抜け出せていないようです。余談ですが、「呪いの杭」「日帝は民族の精気を断ち切るために~」な類の話にほぼ全国民が恐怖を感じる一因でもあります。面白くなかったかもしれませんが、とにかく今日はここまでです。今日もありがとうございました。(・∀・)ノ

 

 

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