韓国紙「日本の優先順位に韓国は無かった」「韓国についての言及はわずか10秒だった」

今日の岸田総理の所信表明演説、韓国についてはこれだけでした。「韓国は重要な隣国です。健全な関係に戻すためにも、わが国の一貫した立場に基づき、韓国側に適切な対応を強く求めていきます(読売新聞の所信表明演説全文より)」。

昨日から韓国側の一部のメディアは、「所信表明演説に日韓関係関連でどのような内容が含まれるのか、期待が集まっている」とかなんとかで、勝手に盛り上がっていました。しかし、今日は「日本の優先順位に韓国は無かった」「わずか10秒で終わった」としながら、勝手に絶望したり怒ったりしています。以下、各記事、<<>>が引用部分になります。

 

<<日本の第100代首相に新たに就任した岸田文雄首相が就任後初めて韓国に言及した。菅義偉前任首相よりも、韓国を指す表現が格下げされただけでなく、韓国に適切な対応を強く求めたいという内容が盛り込まれ、今後の韓日関係に暗雲がかかると懸念される・・・・昨年10月菅前首相が最初の所信表明演説をしたときは、「韓国は極めて重要な隣国」とした。「極めて」が消えたのだ・・・・前任安倍・菅首相に続いて岸田首相も韓日葛藤の懸案と関連し、日本側が受容できる解決策を出すよう圧迫するという意味を示したものであり、韓日関係の解決は見えそうにないことが懸念される・・・・岸田首相はこの日、総6900者演説で外交・安保関連の内容に言及しながら、韓国は最後にわずか二つの文章だけ残すにとどまった。これは、韓国関連の懸案は日本の優先順位にないことを明らかにしたものと解釈される(ニュース1>>

 

<<岸田「韓国は重要な隣国・・格下げした表現を使い、たった二つの文章」(題)。岸田日本首相、就任後初の所信表明25分のスピーチで韓国言及はわずか10秒(見出し)・・岸田文雄日本首相が8日、就任後初の所信表明演説(国会演説)で韓日関係の暗い未来を予告した。約25分間行われた岸田首相の演説で、韓国に関する言及は10秒に過ぎず、文章は二つだけだった。特に、彼は前任者である菅義偉前首相よりさらにケチな表現で韓国を紹介し、今後の韓日対立の解消が容易ではないという懸念が出ている・・(マネートゥデー>>

 

韓国の外交部は、次のように話しました。<<・・(※韓国)外交部当局者はこの日、岸田首相演説に、「両国間の懸案の解決策を模索するために、共に知恵を集め、実質協力を強化していくために一共に努力しなければならない」と述べた。岸田首相が「再び健全な関係に戻るために」まず韓国側の対応を要求したのに対し、日韓歴史問題は『共に』解決しなければならない問題だと線を引いたものである・・・・岸田総理今回の演説は、日本側の既存基調を踏襲したという評価が出ている。日本がこれまで韓国に使用した「極めて重要な隣国」という表現から「極めて」が抜けるなど、両国間の梗塞気流がより強くなったではないかという懸念も提起される。特にスピーチは約6900字だったが、韓国の言及は二つの文章に過ぎず、日韓関係の改善を期待することは難しいことではないかという観測を生んでいる・・(イーデイリー>>

 

でも、これって、そんなに特殊なことかな?な気もします。もう韓国側のマスコミはすっかり忘れているようですが、2018年、『重要な隣国』すら消えたことがあります。2018年1月22日、安倍総理の施政演説でのことです。「韓国の文在寅大統領とは、これまでの両国間の国際約束、相互の信頼の積み重ねの上に、未来志向で、新たな時代の協力関係を深化させてまいります」でした(首相官邸ホームページ)。

2020年1月20日の施政演説では「基本的価値と戦略的利益を共有する重要な隣国」と復活したものの、「元来」付きでした。「もとより、我が国の国民の生命と財産を守るため、毅然として行動していく。その方針はしっかりと貫いてまいります。米国、韓国をはじめ国際社会と緊密に連携してまいります。北東アジアの安全保障環境が厳しさを増す中で、近隣諸国との外交は、極めて重要となっています。韓国は、元来、基本的価値と戦略的利益を共有する最も重要な隣国であります。であればこそ、国と国との約束を守り、未来志向の両国関係を築き上げることを、切に期待いたします(首相官邸ホームページ)」。「約束守れ」がハッキリしているのも特徴です。

こうして見てみると、『極めて』が無くなっただけでいまさら何を騒ぐか、な気もします。余談ですが、菅総理の所信表明演説のときは「韓国は、極めて重要な隣国です。健全な日韓関係に戻すべく、わが国の一貫した立場に基づいて、適切な対応を強く求めていきます」でした。

 

 

 

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