昨日の岸田総理の所信表明演説、今朝も韓国各紙から多くの記事が出ています。さすがに「10秒」を測った人はそういなかったようですが、ほぼすべての記事が「二つの文章」「冷遇」「暗雲がかかった」を強調しています。
そんな中、一部のメディアに、とても韓国らしい論調の記事がありました。「重要な隣国としながらも、なんで韓国に解決法を押しつけるのか」という論調です。オチは後にして、その中の一つ、ソウル経済から引用してみます。<<~>>が引用部分になります。
<<「重要な隣国」としながらも···関係改善解法を韓に押し付け(題) 「韓が解決策提示」既存の立場固守/関係進展を期待するのは容易ではなさそうだ(見出し)。 岸田文雄日本首相が8日、就任後初の施政演説で、梗塞局面である韓日葛藤を解消するために韓国に適切な対応を強く求めすると明らかにした・・岸田政権でも関係改善は難しそうだ。朝日新聞によると、岸田首相は施政演説で「韓国は重要な隣国」としながらも、「健全な関係に戻すためにも、韓国に一貫した立場に基づいて韓国側に適切な対応を強く求めていく」と述べた。両国間の葛藤を解決できるキーは韓国が握っているので、日帝徴用労働者(※旧朝鮮半島出身労働者問題)と慰安婦賠償訴訟など、韓日葛藤の中核懸案について韓国が解決策を提示すべきだと圧迫したものだと解釈される・・>>
拙著『なぜ韓国人は借りたお金を返さないのか(扶桑社新書)』のメインテーマ(相応の心理と韓国の対日観を考察したもの)でもありましたが、韓国社会には「ありもしない『情』で問題を解決しようとする」悪いクセがあります。お金を借りて、それを返さないのは、明らかに借りた人の問題です。借りた人をA、貸した人をBとするなら、Bが「お金を返せ」と言うと、Aは決まってこう言います。「お前と私の関係はこの程度だったのか」「私たちはそういう仲ではないだろう」。ひどい場合は、Aはこう言いふらします。「Bが、私たち(AとB)の良好な関係を破壊した」と。人間的関係(情)がもっと大事だから、「私が困ったときにお前が貸すのは情、そして私が進んで返すまで『返せ』と言わないのも情」、という流れになります。
Bがどうしても返せと責めると、Aは逆ギレします。「いままで、私がお前にどれだけ我慢してきたと思っているんだ」。いままで人間関係でBはAを悲しませることが多かった。だからAはBにお金を返さなくていい正当さ(被害者さ?)を持つ、という理屈です。『立って貸し、土下座して返してもらう(貸すときは立ったまま貸すけど、なかなか返してもらえないので土下座でもしないと返してもらえない)』という韓国の諺も、そこから出てきたものです。
本ブログでは韓国の情(ジョン)の変質について何度か論じたことがあります。「もはや「情」は「法」の反対概念になってしまった。法に逆らってでもかばうことが、最高の情になってしまった」、などなど。その副作用の一つでもありましょう。考えすぎかもしれませんが、韓国の一部のメディアは、『重要な隣国』というフレーズから、『情』という餌を見つけたのかもしれません。『人による』と信じたいところではありますが・・(苦笑
そんな心理が、「重要な隣国だと言ったじゃないか!それは嘘だったのか!」という見苦しい言い訳になったのでしょう。この場合、『借りた金を返さない』を『約束を守らない』にしてみると、さらに当てはまります。問題の原因を作ったのは、金を貸したBではありません。返さなかったAです。だからAが解決すべきでしょう。
※今日、次の更新が大幅に遅れることとなりました。申し訳ございません※
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