駐サンフランシスコ韓国領事館に対する国政監査(国会による監査活動)にて、保守系も進歩(左派)系も関係なく、国会議員たちが『なんで領事が慰安婦像イベント(除幕式など)に参加しないのか』『積極的に参加すべきだ』と促しました。
その国会議員の中には、北朝鮮から脱北した高位外交官出身テ・ヨンホ氏も含まれており、こういう主張には保守も進歩(左派)も無いことがよく分かります。文大統領が『政府公式合意』と明言した慰安婦合意に露骨に違反する行為ですが、そんなことは気にもせず、『日本も謝罪したことだから、イベントに参加しても問題ない』と主張しています。以下、珍しく「ワールドコリアンニュース」から引用してみます。在外韓国人を対象にしたネットメディアです。<<~>>が引用部分になります。
<<・・この日の監査ではまた、アジア系を狙った犯罪が急増している状況で、駐サンフランシスコ韓国総領事館が韓国人の安全のために積極的な対策を講じなければならないという注文も出た。キム・ヨンホ議員は市民団体である「Stop AAPI Hate」が出した資料を根拠に「コロナ事態以後、米国でアジア系を狙った犯罪は9081件発生しており、韓国人の被害も1525件になった」とし、「しかし、総領事館が集計した暴力の被害は0件である。総領事館で被害集計をきちんとしていなかったことではないか」と指摘した。キム議員は「総領事館が対応マニュアルを作成し申告センターも設置し、韓国人の被害者を支援することはもちろん、安全面にもさらに気を使わなければならない」と強調した。
一方、総領事が慰安婦追悼モニュメント(慰安婦像)記念行事に参加するよう注文した。テ・ヨンホ議員は「韓国人が主管する慰安婦モニュメント記念行事などに出席したことがあるのか」とユン・サンス総領事に問い、無いという回答を聞いて、「2019年度の国政監査でも、慰安婦問題に積極的に対応するように注文があったのに、総領事がイベントに参加していないのは、外交部がそう指示しているせいではないのか。正確な総領事の立場を明らかにしてほしい」と追及した。
キム・ホンゴル議員も「慰安婦問題は日本も謝罪し反省するという表現が出てきただけに、モニュメント記念行事に参加することは外交的葛藤を呼び起こす問題もないのに、総領事が出席しない理由が気になる」とし「韓国人がお金と時間を使って成し遂げたことだ。領事館レベルで積極的に支援して励ましでも足りないはずなのに、総領事が慰安婦問題を無視し関心を持たなければ地域の韓国人と国民が理解できるだろうか」と声を高めた。
サンフランシスコ総領事館の国政監査を終えた6人の国会議員は10日、サンフランシスコ慰安婦モニュメント訪問と同胞懇談会を行った後、この日の午後、次の国政監査場であるニューヨークに向かった>>
被害0件というのも妙な話ですね。『韓国人がターゲットにされている』ということを問題にしたくなかったのでしょうか。それはともかく、繰り返しになりますが、明らかに慰安婦合意違反な内容を、保守・進歩が仲良く促すこの有様。『相手も謝罪したからもっとやってもいいんだよ』という、呆れた心理。こんなんでよくも『未来志向』という言葉が出せるものですね。しかも、こんな案件でもないと絶対に意見一致しない、というオチ付きです。
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