ついに「後頭部」記事が出るなど、韓国で岸田さんの人気(?)がすごすぎます。しかし、関連記事を読めば読むほど、「いくら電話会談といっても、事前に何の調整も無かったのかな?」と思わざるを得ません。総理が靖国神社に供物を奉納したことも、去年(菅総理)と同じです。事前にスケジュールを確認するだけで、前もって気づけたはずです。
他に、詳しくどんな話があったかまでは伝えられていませんが、電話会談で文大統領は処理水放流の件も問題提起したと言われています。例えば、「処理水放流も取り上げられたようだ(アジアトゥデイ)」などと報じられました。ですが、その3日後、岸田総理が福島を訪問、処理水放流はこれ以上遅らせることができないと話しました。これもまた、急に決まった日程ではないでしょう。「日頃の行い」という側面から考えると、多分、通話の日付や順番だけを気にし過ぎで、韓国側が通話を焦りすぎたのではないか、そうしか思えません。こういうの、「外交が下手だ」と言うのでしょう。以下、各記事、<<~>>が引用部分となります。
<<岸田文雄首相が17日、靖国神社に就任後初めて供物を奉納した。15日、文在寅大統領と就任後初めて電話をして発展的な韓日関係の形成に共感してから、わずか2日ぶりだ。外交情報筋たちの間では、日本が韓国政府の後頭部を打ったという主張と、両国の関係が容易に改善されないという懸念が出ている。外交部は岸田首相の供物奉納に遺憾を表したが、大統領府は立場を自制した。実務省庁レベルで日本の懸念の意を伝えたものの、任期末、非核化関連で成果を出すために日本政府の支援が必要な大統領府は、ローキー(low-key)モードを維持する「ツートラック」戦略の一環だと解釈される・・・・青瓦台関係者は供物奉納と関連して「話すことはない」と述べた。大統領府の一部から、困り果てた雰囲気も感知される・・(国民日報)>>
これだけではありません。繰り返しになりますが、一部の記事で『文大統領は、電話通話で、処理水についても問題を提起した』という内容がありました。しかし、その3日後、岸田総理は『処理水放流を遅らせるわけにはいかない』と話しました。念願の電話通話を手に入れたものの、ことごとくその内容を否定されたことになります。韓国では「選挙戦略」としています。<<岸田首相はまた、就任後初めて福島を訪問、処理水の海洋放出について「先送りできない課題」と述べた・・・・このように極右保守の歩みを見せているのは、31日に行われる選挙のためのものと解釈される・・(MBN、動画の自動再生にご注意ください)>>
国民日報の記事にある「大統領府が、日本に対してあまり反応しない」という指摘は、非核化成果の問題ではないでしょう。それなら、与党側も黙っていたはずですが、与党側は強く反応しました(一つ前のエントリーでお伝えしました)。一つだけ『邪推』してみますと、これは、大統領府の人たち(首席秘書官など)が、『電話通話は私たちの手柄だ!』というスタンスを取るため、自分たちの業績(?)を守ろうとしているだけです。ちなみに、記事には『非核化のため』という話も出ていますが、私は「韓国が日本にラブラブになったのは、『非核化』のためではなく、『北朝鮮』のためという側面はある。でも、決してそれだけではない」と見ています。これは拙著『文在寅政権最後の暴走』の主テーマの一つでもあります。
とりあえず、調べてみれば調べて見るほど、分かってくるのは『いったい、どれだけ焦ったのか』ということだけです。この時点で14日のこと(過去エントリー:韓国紙「日本側が急に首脳間通話の日程を変えた」)を読み返してみると、違和感しかありません。「日本が急に日程を変えた」「韓国大統領府が、それならと、電話通話日程を1日遅らせた」「大統領府からは、『どれ、(日本が)いつまで電話を遅らせるのか、見てみよう』という強い不満も出ている」としていましたが・・あれはいったい何だったのか、と。
以下、大事なお知らせです
急なお知らせで恐縮ですが、シンシアリーがセルフ休暇となりました。毎日来てくださる方々には申し訳ございませんが、次の更新は明日(19日)の夕方以降になります。ゴトゴト(GOTO)再開まで待とうかなとも思いましたけど、それはそれで人が増えるでしょうし、出来る限り密を避けるには今のほうがいいと思いました。その点も気をつけて行ってきます。
♨ 拙著著のご紹介&お知らせなど♨ 以下、本の題の部分はアマゾン・アソシエイトになりますのでご注意ください。
・新刊<文在寅政権最後の暴走>が10月31日発売です。文政権で日韓関係がどう変わったのか、文政権の考える『まともな国』とはどんなもので、それは南北、対日、対米、対中関係をどう考えていたのか。そして、どう失敗したのか。次期大統領選挙や日韓関係はどうなっていくのか。そんな内容となります。
・准新刊<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >が発売中です。日本語たる不思議、その圧倒的な行間。「ありがとう」たる行間の存在。それらについて考察した本になります。既刊として、日本滞在4年目の日常と、ラムザイヤー教授の論文騒ぎから見えてきた日韓の差を考察した<「自由な国」日本から見えた「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論>、併合時代や1965年(基本条約締結)の韓国語記事などから当時と現状を考察した<恥韓の根源>も発売中です。他の拙著については別ページにまとめました。
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