一部の韓国紙、日本のコロナ急減で「『検査数が減った』という陰謀論には無理がある」

ついこの前ガーディアンの同じ趣旨の記事を読んだばかりですが、日本の新型コロナ急減が大きな話題になっています。韓国の一部のメディアもこの件を取り上げてはいますが、いままでは陰謀論(検査数をわざと減らしたという類のもの)のような論調でした。でも、さすがに海外からも記事が出ているからか、一部の韓国メディアも「『検査数が減ったから』という主張には無理がある」という記事を載せるようになりました(案の定、ネットでは『そんなはずない』『親日記事』などと叩かれています)。

一つ気になったのは、『検査数を減らしたから急減したというのは無理がる』としながらも、『専門家たちも理由がわからない、説明ができないとしている』という論調に拘っています。どことなく、陰謀論もどきの視点を捨てきれないでいるようにも見えます。この点についてですが、まず、海外で言う「不思議な(例えば、ミステリアス)」と、韓国で言う「説明できない(例えば、アンナチュラル)」とは、ニュアンスが違う点を考慮しないといけないでしょう。文脈にもよりますが、前者は「素晴らしい」という肯定の意味が強くなります。単に私の目が曇っているだけかもしれませんが、韓国側の文章は、後者、不自然で怪しいという論調に見えました。

<<日本で新型コロナウイルス感染症(コロナ19)確診者がわずか2ヶ月で2万5000人から200人まで急減した中、専門家と海外マスコミは明確な原因が見つからず戦々恐々している・・・・ただ、一部で指摘しているコロナ19検査急減が確診者数減につながるという推測は、明確な答えにはなれない。東京TMGの資料によると、コロナ19検査件数は、8月末から10月中旬の3分の1に減少したが、同期間、コロナ19陽性率は25%から1%水準まで落ちた(※検査数を減らしただけなら、ここまで急減はしないという意味、ニュース1より>>

<<理由が分からない。謎だ・・・・問題は、急速な減少について、日本の防疫専門家たちも、自治体長も、「正確な理由がわからない」としている点だ。現時点で各種「説」だけが提起されている・・・・「陰謀論」の視点では、今月末に日本の総選挙を前に、意図的に数値を下げているという推測もあるが、そうだとしても確診者数のここまでの急減は説明できないという指摘も少なくない。一応、検査数は減った。去る8月頂点を撮るときに検査することは、一日最大16万8500件で、現在は4〜5万件程度で、約5分の1の水準である。この期間、確定者数は2万6000万人から200〜400人台へ、約100分の1の水準にまで減少した・・(ファイナンシャルニュース>>

 

先読んだばかりのガーディアンの記事だと、こうなっています。「Experts say no single factor can explain the extraordinary turnaround in Japan’ fortunes(日本の運命が破格的に好転したことについて、専門家たちは『一つの要因で説明するのは難しい』と言っている)」。他にも、success(成功)、 remarkable(注目にあたいする)などと肯定的なニュアンスになっています。そして、当たり前ですが、スタートは遅かったが素早く進んだワクチン接種率、ワクチン接種に対する人々の積極的な参加、マスク着用などなど、複数の要因についても述べています。

「一つの要因では説明できない」。これが正解ではないでしょうか。むしろ、一つの要因で説明しようとして、それが当たるのでしょうか。先のファイナンシャルニュースは、「各個人の防疫規則遵守」「夜間外出自制」「ワクチン接種」などの理由を、「マニュアルな説明にすぎない」とガン無視しています。そういうものが複合的に相まって、結果になるのでしょうに。

 

 

 

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