日本の元外交官、韓国側との記者懇談会で上皇陛下の訪韓を主張・・「訪韓だけで謝罪の意味を持つ」

本文、ソース記事の上皇陛下(の呼称)に関する表記をすべて「上皇陛下」に修正しています。韓国側の文章の訳としては、これはこれで不自然ですが。

元駐レバノン日本国特命全権大使で、30年以上も日韓経済協力に関わったという天木直人氏が、韓国側メディアの東京特派員たちとの記者懇談会で、上皇陛下の訪韓を主張しました。言い換えれば「これでうまくいくから、この件をもっと記事にしてくれ」という意図でしょう。実際、韓国では聯合ニュースなど大手がこの件を記事にしています。

・・・しかし、失礼ながら、天木さんがそこまで影響力のある人物だとは思えません。個人的に、天木さんもそうですが、韓国側のメディアもまた、ここまで盛り上がること自体が疑問です。上皇陛下の訪韓という大きな事案が、この程度のことで動くと思っているのでしょうか。

首脳会談かなにかだと勘違いしているのかもしれませんが、個人的には、『焦り』も感じられます。いわゆる親韓のスタンスを取る人たちが、『ものすごく焦っている』わけです。繰り返し失礼なことですが、天木直人さんの意見そのものより、この『焦り』のほうをメインにしたいと思います。以下、聯合ニュースから引用してみます。<<>>が引用部分となります。

 

<<天木直人 元レバノン駐在日本大使は、25日、韓日関係を明仁(明仁)前天皇の韓国訪問を通じて解放みよう提案した。天木直人元大使はこの日、東京の飲食店で開かれた韓国言論東京特派員との懇談会で、3年前に天皇の座を譲位された上皇陛下の訪韓が、日韓関係改善の契機になると主張した。彼は、上皇陛下は日本人が最も信頼する天皇だとし、「彼は在任30年の間に過去を反省し、これを反面教師にして、日本は二度と戦争しない国にならなければならないと強調した」と説明した。

上皇陛下は在任期間に韓国を訪問しようとしたが、成し遂げられなかったとして、今でも彼の訪韓が成就すれば、日韓関係の重要性が強調されるだろうと天木直人元大使は見ている。また、上皇陛下の訪韓自体が、過去史に対する謝罪を意味するものだと付け加えた・・・・天木元大使はまた、日韓海底トンネル事業の推進を通じた経済協力も両国の和解のきっかけになると助言した。天木直人元大使は34年間日本の外交官として働いてきた。日本の外務省からの経済協力担当官として勤務していた時代には、日韓経済協力関連業務もした。彼は昨年から、秀吉の朝鮮出兵の犠牲者たちを慰霊する祭の開催を主導している・・>>

 

こういう意見を出す人たちって、本当に日韓海底トンネル好きですね。この日韓海底トンネル、韓国では『費用のほとんどは日本が出すのが当たり前』という事になっています。なぜなら、韓国では南北鉄道連結によって出来上がる壮大なインフラ(?)を、『日本も利用できるようになる』、日本にとって圧倒的に得になることだから、日本がそれぐらいの費用はだすべきだ、となっているからです。本当は、韓国を介して日本を中国の経済圏に縛ろうとする意図にすぎませんが。

オチは引用前に書きましたが、『米朝首脳会談さえ出来れば他はどうにでもなる』と思っていた誰かさんみたいに、日韓関係も、とりあえず首脳会談すればなんとかなると思っている人たちが少なくありません。それがうまくいかないから、今度は上皇陛下のことを言い出したのでしょう。『訪韓自体が謝罪の意味を持つ』という主張付きで。同じことを考えている人が、他にもいるでしょう。そう、彼らが主張するのは、「『訪韓』と書いて『謝罪』と読む」、「『未来』と書いて『屈従』と読む」、そんなものにすぎません。

 

 

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