岸田総理、COP26で文大統領と会わず。恒例の『多国間会議での米韓首脳会談』は3回連続で無し

朝から、韓国各紙が『COP26(第26回気候変動枠組条約締約国会議)で、岸田総理と文大統領が会わなかった!』と記事を載せています。朝鮮日報や東亜日報など大手からネットメディアまで、いろいろと。

岸田総理は衆議院選挙などいろいろ忙しかったし、COP26参加も昨日から今日(今日中に帰国予定)の短い期間だけですが、それともバイデン米国大統領と短い会談を行い、早期に正式会談することにしました(産経新聞)。東亜日報によると、イギリス、オーストラリア、ベトナムとも首脳会談の予定がある、とも。

こちらも「岸田です(ははは」「ジョンソンです(HAHAHA」程度のものでしょうけど、選挙で政権維持が決まった直後ということもあって、それぞれの国にとっても意味のあるものでしょう。で、同じく東亜日報によると、文大統領とは会わなかった、とのことです。以下、<<>>が引用部分となります。

 

<<COP26のためイギリスのグラスゴーを訪問した文在寅(ムン・ジェイン)大統領と岸田文雄日本首相の初めての出会いが不発だった。共同通信など日本メディアは、バイデン大統領と岸田首相がグラスゴーで会って「短時間会談をした」と報道した。岸田首相はこの日、ボリス・ジョンソン英国首相、スコット・モリソン オーストラリア首相、ファム・ミン・チン ベトナム首相などとの会談も調整したことが分かった。

岸田首相が米国など主要首脳と会い、国際外交舞台にデビューしたにもかかわらず、文大統領との出会いだけが不発になったのは、過去史問題で冷却された韓日関係と反映されたものとみられる。慰安婦及び朝鮮半島出身労働者問題の解決法を置いて、韓日政府が平行線を走っており、両首脳が出会っても韓日関係復元は難しいからだ。文大統領は、バイデン大統領と岸田首相など日米首脳と正式会談ができないまま、G20首脳会議とCOP26を終えた・・>>

 

『略式』会談もできませんでしたが、それはともかくして。日本と会談できなかったのは、当然です。それより、韓国としてはもっと気にすべきところがあるでしょう。多国間会議の場では、ほぼ例外なく米韓首脳会談がありました。30分ぐらいのものでしたが、お互いの関心事を確認し、そしてなにより、対外的な『同盟』のイメージをアピールするためのものでした。文大統領と仲がよくないとされていたトランプ大統領の頃にも、この会談はありました。それが、ニューヨークでの国連総会、イタリアG20、イギリスCOP26の3回連続で、ありませんでした。2回連続無しの時点でエントリーしたことがあります

この点について、シンクタンク「経済社会研究院」外交安保センター長シン・ボムチョル氏は、「韓米首脳会談が5月だったから、普通なら、9月から10月あたりにもう一度、会合の場を持つ。ニューヨーク(国連総会)に続いてローマ(G20)でも首脳会談が不発になったのは、異例だ」とし「米国側が、終戦宣言について異見が露出されることを懸念しているようだ」と分析しました(10月31日、毎日経済)。

とにかく、文在寅大統領の任期中の『多国間会議』は、私が知っている限りだと、ありません。去年のパク・チウォン国家情報院長の訪日から始まり、東京オリンピック開会式直前に頂点に達した『日韓首脳会談大騒動』も、そろそろ終わりを迎えるのでしょうか。

 

 

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