「岸田総理とは『会わなかった』。『会えなかった』ではない」・・これが大ニュースになる不思議

昨日は、大統領府首席秘書官がKBSに出演して「不発と言うな」と遺憾を表明したことをお伝えしました。今朝もまた同じニュースが溢れていて、「あれ?昨日のニュースじゃなかったっけ」と思って読んでみたら、同じ首席秘書官が今度はTBS(ソウル市が運営する首都圏放送)に出演し、また同じことを言ったそうです。

大統領府首席秘書官ともあろう方が、2日連続で別の局に出演してここまでアピールしないといけないことなのか。そして、聯合ニュースやKBSなど大手を含めて各紙・各局がここまで大いに報道する案件なのか。昨日もそうでしたが、見ていて乾いだ笑いしか出ません。今回は、「『会えなかった』ではない、『会わなかった』だ」という趣旨だそうでして。以下、ヘラルド経済から引用します。<<>>が引用部分となります。

 

<<大統領府「文大統領、日首相に会えなかったのではなく、動線のせいで会わなかっただけ」(題)・・大統領府が、文大統領の欧州訪問において、韓日首脳の出会いは推進していなかった、と明らかにした。パク・スヒョン大統領府国民疎通首席は、tbsラジオ「キム・オジュンのニュース工場」に出演し、「岸田文雄日本首相に会おうとしたが、出会えなかったのか」というキム・オジュン氏の質問に「違う」と答えた。キム氏は、マスコミが会談が「不発」したと書いた点にも言及しながら、そう質問した。

パク首席は、文大統領が「会わなかっただけで、『会おうとしたが、向こう(岸田首相)が会ってくれなかった』ではないじゃないか」とするキム氏の質問に、「そのとおり」とし、不発だと表現するのは間違っている」と話した。パク首席は「不発という言論の表現は遺憾・・(※以下、一つ前のエントリーと重複するので略します)>>

 

本当にそうなら、定期ブリーフィングなどで「そもそも予定がありませんでした」と言えばそれで済むと思いますけど。なにをこんなに積極的になるのか。というか、COP26で首脳会談があるかもしれないという報道は衆議院選挙前から結構出ていて、中には「選挙が自民にとって思わしくない結果なら、岸田総理はCOP26に参加しないかもしれないのが懸念事項だ」とする分析まで出ていました。東京オリンピックでの首脳会談霧散が大きな話題(?)になった分、事前に「あ、予定はありません」と言っておくこともできたはず。そういう疑問には何も触れず、パク首席はまた「先進国」を強調しました。ここからは聯合ニュースです。

 

<<・・一方、朴首席は文大統領のヨーロッパ訪問成果について「韓国がガバナンスを生み出す、先進国の役割をすることになった」とした。特に、文大統領がG20首脳会議で、米国が主導した「サプライチェーン会議」に参加したのに続き、COP26では少数だけ参加する議長国プログラムに招待され、参加したことに言及し、「国家の地位、経済的地位が作用した結果」と強調した。続いて「我が国は、過去には先進国が作っておいた国際秩序を消費して追いつく国だった」とし「過去の米国訪問やG7と、今回のG20、COP26などを通じて見ると、国際秩序の議論にて、私たちが主導的に参加して国際秩序を作り出す国になった」と強調した。「そこには政治的意味やそのような解釈は必要ない」と付け加えた・・>>

 

なるほど。政治的な意味で言ったのですね。ちなみに、COP26の議長国会議で何があったかは分かりませんが、サプライチェーン会議なら、バイデン氏の『捕虜』になっていたと聞いています(過去エントリー)。いろいろ、なんというか、「お、おう(王)・・」といったところです。さすが、外交王。

 

お知らせだけの追記・・今日の午後の更新、『国民の力』競選(大統領候補を決めるための党内選挙)結果を見てから書くことにしました。2時50分~3時頃に結果が出るとのことですが、もう少し遅くなるかもしれません

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