ソース記事の本題は、文大統領の奥さんである金正淑(キム・ジョンスク)女史が、『教皇に終戦宣言の支持を要請した』と話した、という内容です。非公開面談だったので、本当かどうかもわからないし、教皇がどんな反応を示したかも調べることができません。まさに『言いたい放題』になってしまいます。
その記事にさらっと書いてありますが、韓国大統領府は、岸田総理と文大統領の遭遇をものすごく気にしていた、とのことです。5日のエントリーで、「会えなかったのではない、会わなかったのだ」とする大統領府首席秘書官の奮闘(?)を紹介したばかりですが、矛盾する内容になります。岸田総理がCOP26に来ると知ってから、文大統領の日程(動線)を調整していた、日本関連発言は極めて控えていた、と。すなわち、遭遇および簡単な会話をセッティングしようとしていたわけです。以下、中央日報から引用してみます。<<~>>が引用部分となります。
<<・・文大統領は、「終戦宣言」に直接言及しなかった。大統領府も、安保と関連しては原論的発言だけを紹介した。教皇の訪朝についても、訪朝を要請した事実だけを知らせ、具体的な対話内容は制限的にだけ公開した。実際、金夫人が言及した「教皇に対する終戦宣言支持要請」をはじめ、教皇がしたという「朝鮮半島平和プロセス支持発言」などは、大統領府は公開しなかった内容だ。さらに教皇面談直後、大統領府は公式ブリーフィングで「終戦宣言が議論されたという話は聞いていない」と明らかにしたこともある。
大統領府関係者たちは、「終戦宣言の核心当事者は米国と北朝鮮があり、小さな誤解も、大きな問題になる恐れがある」とし「教皇の訪朝も、当事者は北朝鮮と教皇庁であり、慎重になるしかない」と説明した。金女史を通じて突発的に公開された発言ことについては「ノーコメント」とだけした。
特に教皇の訪朝と関連しては、キム夫人だけでなく、大統領府のスポークスマンも問題視されている。パク・ギョンミ大統領府のスポークスマンは2日、ラジオ放送に出演し、「教皇は暖かい気候のアルゼンチン出身であるため、冬には動きにくいと聞いている」と話した。文大統領が期待する教皇の訪朝を、「できない」とした発言であり、教皇訪北が容易ではない状況を天気のせいにするものだった。VOA(ボイス・オブ・アメリカ)は次の日、「アルゼンチンは常に暖かい国ではなく、一部の地域は寒さが厳しい」、「教皇の訪朝を遮る要因は、気候に限定されないというのが、ワシントンの一般的な見解だ」と報道した。VOAは、「アルゼンチンスキーリゾートは氷点下25.4度を記録したりする」と、パク・スポークスマンの主張を反論した・・
・・大統領府が慎重な態度を見せたもう一つの事案は、日本関連だった。大統領府は、出国前から岸田文雄日本首相と文大統領の初対面接触の可能性を念頭に置いて、反日感情を助長すると解釈される言及そのものを避けた。一方、キム夫人は去る3日ハンガリー国家記録院を訪問し、今の東海を「小東海、MARE ORIENTALE MINVS」と表記した古地図を渡され、朝鮮の位置を直接探した後、「韓国 、ここに韓国がありますね」と笑いを見せた。 日本は東海を「日本海」と表記している。
キム夫人はまた、1902年に高宗に謁見したハンガリーの神父バイ・ピッテルの日記(1902年)と著書(1918年)を朗読した後、「どんな武力と過酷さにも決して崩れず、さらに強く抵抗する朝鮮の人たちの高貴な自尊心が記録された」と強調した。 大統領府は去る2日、岸田首相がイギリスを訪問すると決めると、当日午前日程を一部調整するなど岸田首相との出会いに備える姿を見せた。 しかし、韓日首脳の対面は、結局、できなかった>>
例の「日本くん、見ているかね」イベント(過去エントリー、10月30日)に大統領が参加しただけで、日本関連言及を控えるも何も、意味ないでしょう。それに、金女史は、多分、事前からこうする『予定』だったはずです。大統領は言えないから、その場に同席した金夫人が『終戦宣言を言い出す役』をしたのでしょう。日本関連発言も同じです。いろいろ韓国的な内容が満載の記事でしたが・・ソース記事だけでなく他の関連記事でも、『教皇を政治的に利用しようとしていないか』という指摘が一つもないこと。これこそがもっとも韓国的なのかもしれません。十戒の『嘘の証言をしてはいけない』から守ってもらわないと。
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