韓国にはKF94という規格があります。3対3の対戦ゲームではなく、0.4μmの粒子を94%遮断できる、という意味です。KFはコリアフィルターの略で、他の国にも似たような独自規格があります。多分、世界的に信頼されている、米国の「N95」規格を意識してのものではないか、と思われます。それならN95規格に合わせればよくないか、な気もしますが、趣旨が違うとかいろいろ理由があるのでしょう(広い心
日本でもそのKF94という字を付けた製品が出ていて、本エントリーのソース記事となる韓国経済によると、それらは非公認だそうです。だから公式認証マークは無しにKF94と書いてあるだけ、と。ですが、朝日新聞が聖路加国際大学と共同でその性能についての実験をしてみたら、韓国公式のKF94マスクより、日本の100円ショップで売っている非公認KF94マスクのほうが、性能が良い結果となりました。
韓国経済は朝日新聞のこの結果について、『まるで100円ショップのものがもっと性能がいいようなミスリード記事だ』としています。実際、定量的な側面から判断するにはデータが足りないし、すべての製品が100円ショップ勢に負けるという意味にはなりません。でも、実験結果が出たままに報じたことに問題があるとも言えないでしょう。以下、韓国経済の記事より引用してみます。<<~>>が引用部分となります。
<<朝日新聞は7日、「韓国発KF94マスク人気だが」というタイトルの記事を通じて、韓国食品・化粧品専門店で買った本物(※韓国公認KF94マスク)と、100円ショップで勝った非公認KFマスクの性能を比較した。本物には「KF94」とハングルで「医薬外品/食薬処許可」というフレーズが表記されており、個別包装だった。一方、100円ショップの真似は「KF94」という表記しかなく、「医薬外品/食薬処許可」もなかった・・
・・朝日新聞は聖路加国際大学と共同で、マスクの浸透率(空気中の粒子がマスク内部に入る割合)を調査した。0%に近いほどマスクが空気中の粒子を完全に遮断するという意味だ。その結果、KF94認証マスクの浸透率は23%であるのに対し、非公認マスクは12%であった。日本の医療現場で多く使用する米国マスク規格N95の浸透率は3%だった。同紙は「今回調査した製品では、未認証マスクのほうが浸透率が低かった」と分析した。たった2種類のマスク検査の結果、純正マスクより非公認のほうが性能が優れていると報道したのだ。何より、微細粉塵粒子を94%以上遮断できるKF94の認証制度自体を不信する結果であり、議論が予想される。
「該当マスク(※100円ショップのもの)は、韓国検証機関に依頼してフィルタ性能を確認した。韓国でも医療用ではなく生活用品として販売されるマスクは認証を受けなくても同じ性能ならKF94と言う」と、認証表示のないマスク販売先の解明をそのまま載せたりもした。しかし、食品医薬品安全処によると、生活用品として販売するマスクには、今回の実験で使用されたマスクのように「KF94」表記ができない。この新聞はKF94認証を受けるには韓国で製造しなければならないと伝えたが、中国とベトナム産マスクもフィルター性能など食薬処の条件を満足すればKF94になることができる。
大西一成聖路加大学准教授は「人ごとに顔の形が違うため、マスクをデザインだけで選ぶのではなく、フィルタの性能が優れているのか、自分の顔に合うのかなど2つを考慮しなければならない」と話した。これもまた、KF94の代表デザインである3段デザインが万能ではないとし、狙い撃ちしたものだと解釈される。実際、日本のオンラインショッピングモールでは、非公認KF94マスクが相当数流通している。韓国企業の被害事例が相次ぐと、駐日韓国大使館とKOTRAは今年初めから関係機関協議会を開き、大型オンラインショッピングモールに正式に問題を提起している・・>>
いや、なんで専門店で買った公式製品のほうがこれほど圧倒的に負けているのか、そこをもっと指摘してほしいところですが・・無理でしょうか。だって、日本関連ですもの。個人的に、マスク選びは、『メガネが曇るかどうか』で決めています。日本のドラッグストアで普通に売っている製品なら、性能はある程度保証されていると信じていますので。あと、リンクが遅れましたが、朝日新聞の記事とは、この記事だと思われます(会員記事)。
♨ 拙著著のご紹介&お知らせなど♨ 以下、本の題の部分はアマゾン・アソシエイトになりますのでご注意ください。
・新刊<文在寅政権最後の暴走>が発売中です。文政権で日韓関係がどう変わったのか、文政権の考える『まともな国』とはどんなもので、それは南北、対日、対米、対中関係をどう考えていたのか。そして、どう失敗したのか。次期大統領選挙や日韓関係はどうなっていくのか。そんな内容となります。
・准新刊<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >が発売中です。日本語たる不思議、その圧倒的な行間。「ありがとう」たる行間の存在。それらについて考察した本になります。既刊として、日本滞在4年目の日常と、ラムザイヤー教授の論文騒ぎから見えてきた日韓の差を考察した<「自由な国」日本から見えた「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論>、併合時代や1965年(基本条約締結)の韓国語記事などから当時と現状を考察した<恥韓の根源>も発売中です。他の拙著については別ページにまとめました。
・サブブログに議論エントリー(1~3)と雑談エントリーを用意しました。長くなりそうな話にはサブを利用してください。・シンシアリーはツイッターを利用しています。99%更新告知ですが、たまに旅行先の写真とか載せますので、よかったら覗いてみてください。
・本ブログのプライバシーポリシーはこちらになります。