韓国企業、日本からの尿素輸入に失敗・・関係者「日本政府が許可してくれないと聞く」

韓国の『尿素水大乱』が、治まる兆しを見せていません。政府はベトナムから尿素200t(尿素水として約65万リットル)を輸入する・オーストラリアから尿素水2万7000リットルを輸入すると発表したり、なんとか状況を鎮めようとしていますが、効果は高くありません。

政府はそれらが詳しくどれぐらいの量なのかを示していませんが、聯合ニュースによると、「貨物車1台がソウル~釜山の往復に20リットル使う」とのことで、まだまだ全然足りません。車両用・産業用それぞれの尿素水がどれだけ必要なのかもまだはっきり分かっていないようで(これが一番問題だと思われます)、専門家の間でも意見は分かれていますが、去年の韓国の1日平均尿素水販売量は56万リットルだった、とのことでして。そんな中、韓国の各企業が日本にも尿素(ソース記事では尿素としていますが、尿素「水」の可能性もあります)の輸出を要請したものの、失敗したと報じられました。理由は簡単で、日本とて尿素水は作れるけど、尿素は輸入しているからです。ここからは東亜日報から引用してみます。<<>>が引用部分となります。

 

<<車両用輸入の97%を中国に依存した余波で、国内の尿素水供給不足が発生し、今後安定的な原料需給のために輸入先を多様化しなければならないという指摘が続いている。しかし、石炭、天然ガスの価格上昇で世界的に尿素の確保が難しくなり、中国以外のサプライチェーンを確保するまでに少ない時間がかかるとみられる。

8日、化学業界によると、国内企業は尿素を買うために日本、インドなど全世界を探したが、来年1月に輸入が決定したロシア産(※ロッテ精密化学が『少量の輸入を確保』できた、としています)以外には、追加確保ができなかった。先月15日以降、ロッテ精密化学、KGケミカル・・(社名省略)・・など国内尿素水生産業者は、中国を代替する輸入先を探すために尿素生産施設を保有した国のほとんどと接触した。

輸入業者も、韓国に近く、尿素自体生産能力を備えた日本に、輸出してほしいとの意思を打診した。しかし、日本も昨年基準で世界9位の尿素純輸入国で、韓国に輸出する余裕が無いという。ある物流業者関係者は、「日本政府が輸出許可を出してくれないという情報を聞いてからは、日本側とは接触していない」と伝えた。

世界2位の尿素生産国であるインドは、ほとんど農業用を生産する。これさえ不足して中国産を輸入して使用している。今年1~9月、中国の尿素輸出物量の48.2%がインドに向かった。貿易業者A氏は「インド側と接触してみたが、インドも中国から尿素輸入ができず、車両用尿素水が作れずにいる」と言う・・>>

 

マスコミ側は、どっかで聞いたような「ツートラック」を主張し、輸入先を中国だけでなく他国にも広げるべきだ、としていますが・・そこまで付加価値が高いものでもないので、韓国から近い中国ならともかく、例えば「尿素輸出世界1位」のロシアから輸入できたとしても、運んでくる費用が負担になります。だから尿素ではなく、尿素水を輸入したほうがまだ助かる、という声もあるとか。東亜日報は「尿素」の輸入と書いていますが、ひょっとすると、日本に対しても「尿素水」輸出許可を要請していたのかもしれませんね。

韓国政府は尿素水の買い占めに「3年以下の懲役、1億ウォン以下の罰金」としながら合同取り締まりを始めた、とのことですが・・それでも買い占めはなかなか無くならず、特に中古品販売サイトを中心に、インチキ販売の被害が多発、有名なサイトだと、同一サイトで1日に20~30件も発生している、とも。普通の通販サイトよりは登録が簡単だから、でしょうか。

 

 

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