尿素(水)関連で、韓国政府が中国をWTOに提訴するために資料を集めているとか、そんな話がありました。ですが、やはりというか何というか、「提訴しない」と結論づけたそうです。
一部のメディアが、「日本の輸出規制(対韓輸出管理厳格化)のときには積極的に日本を提訴したのに、なんで中国にはそうしないのか」「日本はレアメタルの件で中国を提訴、3年で勝訴した」などの点を指摘しています。
なんというか、『握り寿司に飛べと言え』です。本件、韓国側は「提訴しない」や「提訴できない」よりも、なにか精神世界的な影響まで含めて、「提訴してはいけない」と思っているでしょうから。一つ前のエントリーもそうでしたが、オチが書きづらいですね。以下、毎日経済から引用し、そのまま今日の更新は終わりと致します。<<~>>が引用部分となります。
<<・・先月、中国の突然の尿素輸出規制で国内では尿素水大乱が起きたが、政府は中国を世界貿易機関(WTO)に提訴しないことに決めたことがわかった。去る2019年日本が半導体素材品目に対する輸出規制(※管理厳格化)措置を出したとき、WTO提訴カードで対応したのとは違う姿を見せている。17日、産業通商資源部と外交部によると、最近中国の尿素水輸出制限措置以後、韓国政府は中国のWTO提訴とともに韓中FTA違反など国際貿易秩序違反の有無について検討を終えたが、主務部署である産業通商資源部はこのような法的検討後、中国を提訴しない方向に立場を整理した。
関税及び貿易に関する一般協定(GATT)第11条によれば、関税・租税・課徴金以外のいかなる輸出禁止や制限を設定・維持してはならないと規定している。中国が尿素など肥料品目に対して輸出前検査という項目を含めて輸出物量を制限したため、GATT第11条違反と解釈できる。しかし、政府は中国にだけ慎重な姿を示し、自ら韓中貿易の交渉力を落としているという指摘が出ている。
去る2019年7月、日本が半導体素材をめぐって韓国に対する措置を下した時は、2か月ぶりに日本をWTOに提訴するなど機動性を見せたが、今回はそうではなかった。当時もWTO提訴は実効性がないという指摘があったが、韓国政府は「WTO提訴を通じて日本の措置の不法性と不当性を国際社会に広く知らせ、共感帯を形成する計画」と明らかにし、提訴を強行した。
特に中国の今回の尿素輸出制限は、2010年に中国が日本に対し行った希土類輸出制限と似た側面が多い。当時、日本は中国をGATT11条違反とし、WTOに提訴、3年ぶりに勝訴した。外交部の元高位関係者は、「日本の貿易紛争には素早く強圧的な措置をとり、中国に対しては宥和的に解決しようとすれば、今後、通商だけでなく外交的にも、自ら立ち位置を不利にする結果を生むことになるだろう」と懸念の声を出した・・>>
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