日米韓次官級協議での共同記者会見キャンセルだけがクローズアップされていますが、その翌日に日米次官級協議も開かれ、極めて普通の形で終わりました。
日米韓協議の前に韓国も米国と協議したため、3人のスケジュールに合わせて事前に予定されていたものだと思われます。『韓国は終戦宣言を強調したが、米国の報道資料に終戦宣言関連は無かった』と本ブログでもエントリーした内容が、米韓次官級協議のものです。
で、日米次官級協議のことですが・・あまりにも普通で、最近(ずっと)書いてきたエントリーに比べると『普通すぎる。このブログ何かあったのか?』な内容です。でも、『共同記者会見キャンセル』で終わるのと、『共同記者会見キャンセル翌日に普通に協議』とはニュアンスもずいぶん違うし、ニューシースの記事から引用してみます。<<~>>が引用部分となります。
<<ウェンディ・シャーマン米国務省副長官が18日(現地時間)、武雄日本外交次官とワシントンで会談したと米国務省が発表した。二人の会動は前日、日本が韓国警察庁長の独島(※竹島のこと)訪問を理由に韓米日次官協議の共同記者会見を拒否し、シャーマン副部長が単独で記者会見した翌日に開かれたものだ。二人は日米同盟がインド太平洋と世界の平和、安保、繁栄の礎石であることを強調した。
シャーマン副部長は、日本が地域および世界中の問題でリーダーシップを発揮していることに感謝し、米国が規則に基づいた国際秩序を守るために努力し、ミャンマーが平和に民主化に復帰するために努力するすべての勢力を変わらず支持していくと強調した。二人はまた北朝鮮問題について議論し、朝鮮半島の完全な非核化に意見を合わせた。二人は他に21世紀の世界問題を解決する上で韓米日協力が重要であることを再確認した>>
ソース記事は普通に報じていますが、他の記事は主に『日本が日米韓協力を揺さぶっている』という内容を報じています。どの口が言うか・・といったところでしょうか。でも、実際に米国側が『揺さぶっている』と思っているのは、韓国のようです。米国の前職・現職官僚たちは、今回次官級協議に参加したチェ・ジョンゴン外交部次官も参席したフォーラムで、韓国の対中外交を強く批判しました。ここからはデイリアンからの引用です。引用してそのまま終わりにします。
<<米国の元外交・安保官僚たちが、文在寅政府の外交政策を連日批判している。文政府外交・安保ブレインたちが、教授などを前に出し個人意見を前提に米国の対北政策に不満を表してきたように、ワシントンでも同じ流れが感知されている。米国の前職・現職官僚の中には、韓国政府に対して露骨な不満を表している場合もある・・
・・エヴァン・メデイロス ジョージタウン大学教授は去る15日(現地時刻)米シンクタンクである戦略国際問題研究所(CSIS)と韓国国際交流財団(KF)が共同主催した韓米戦略フォーラムで、韓米同盟が持続されるためには両国が「中国の挑戦に対して一致した立場(aligned)を持たなければならない」と話した。メデイロス教授は米国の「中国通」で、オバマ政権でホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)アジア担当上級補佐官を務めた。彼はバイデン政権のアジア政策を総括するカット・キャンベル ホワイトハウスNSCインド・太平洋調整官と近い仲でもある。メデイロス教授は「韓米政府が特別かつ非公式なチャンネルを通じて中国に対する認識・評価・戦略・政策を調整しなければならない」とし「これは本当に必要なことだ。中国が韓米同盟の役割を(朝鮮半島から)徐々に減らしていく戦略を使っているからだ」と強調した。
トランプ政権で、国防部アジア・太平洋政策を担当していたランドール・シュライバー元次官補は、同じフォーラムで「片方が深刻で重要な挑戦を受けているのに、もう片方がこれを受け入れない同盟関係なんてありえない」とし「韓国がそんなふうに漂流するなら、韓米同盟は徐々に弱まり、危険だ」と話した。シュライバー元次官補はオーカス(AUKUS・アメリカ・イギリス・オーストラリアの3者安保協力体)発足過程でフランスが疎外された事例に言及し、「韓国も、フランスのようになりたくはないだろう。私たちは中国との戦略競争で決定を下さなければならないとき、韓国の重要性を見落とす状況になるのを望んでいない」と強調した・・
・・だが、チェ・ジョンゴン外交部第1次官は、同じフォーラムで中国との貿易が米国・日本を合わせたものより多いとし、「私たちは中国と良い関係を形成しようとしている」と強調した。チェ次官は、バイデン政権が「中産層のための外交」を打ち出していることを意識したように、中国との良好な関係が韓国国民に経済的利益になるという趣旨の回答も出した>>
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