『日本からの電話は何番目にかかってくるのか』。菅総理のときも似たような話題はありましたが、鄭義溶(チョンウィヨン)外交部長官が就任してから、この手の記事が・・なんというか、記事としての「重要度」が上がりました。感覚的なことですが、各メディアが扱う頻度、優先度、ポータルサイトでの『見つけやすさ』などなどで。それから岸田首相就任のときも同じことがあって、今度は林外相就任、および岸田首相が各国との首脳会談を展開していくことが発表されたことで、また盛り上がっています。どうやら、日経のインターネット版が似たような内容の記述を載せたことで、韓国側が反応したようです。以下、韓国日報から引用してみます。<<~>>が引用部分となります。
<<林芳正外交部長官(※外相)が23日、スブラマニヤム・ジャイシャンカル インド外交部長官と電話通話(※電話会談)した。日就任後、13日に米国、18日中国に続き、相手国外交長官と3番目の通話となる。インドは中国牽制のための「クアッド」の加盟国だ。一方、キム・チャンリョン警察庁長の独島(※竹島)訪問などを理由に、鄭義溶長官との通話は遅れる可能性が提起される。
23日、日本経済新聞インターネット版は、毎朝関心ニュース3件を選んで紹介するキュレーション記事で、林外相の各国外交長官通話の順序を列挙し、「竹島問題で、日韓はまだだ。林外交の優先順位が分かる」と書いた。韓国外交長官との通話は優先リストに無く、独島の件で遅れると説明したのだ。前にも、この新聞は岸田文雄首相の就任後、文在寅大統領と通話が遅れることと関連、先月12日、「韓国は優先順位に入っていなかった」とし、外務省と首相官邸が総選挙を控えて保守層を意識し「優先的に通話するグループに韓国を入れない方が良い」という認識をしている、と報道した。
林外相の前任である茂木敏充 現自民党幹事長も、今年2月、鄭外交部長官の就任後に通話せず、5月5日にロンドンで開かれたG7外務大臣会談で初対面会談をした。ただ、周辺国に対する理解度の高い林外相が、茂木前外相のように、意識的に通話を避けるかどうかは不明である。また、G7外務長官会談が来月10~12日に予定されており、主催国英国が韓国と東南アジア国家連合(ASEAN)外務長官を招待し、両国長官の出会いはもっと早く行われる可能性がある。
一方、林外相は22日、インド長官と通話し、岸田首相のインド訪問と外交・国防長官会議(2+2)開催日程を調整することで合意した。今年中に米国訪問と首脳会談を推進中の岸田首相は総選挙後、特にアジア各国首脳と会談を相次いで持つなど、外交の歩幅を広げている。17日にはフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領、18日インドネシアのジョコ・ウィドド大統領と相次いで電話会談したのに続き、22日にはタイのプラユット・チャンオチャ首相、シンガポールのリー・シェンロン首相とそれぞれ電話会談をした。24日には日本を訪問したファム・ミン・チン ベトナム首相と首脳会談を持つなど、中国を意識したASEANとの関係を強化する態勢だ・・>>
『前もそうだったが、今回は警察庁長が竹島に上陸したこともあり、電話が遅れるのは仕方ない』なら、まだ分かります。でも、そんな趣旨の記述は韓国側のメディアからは見つけることができません。日本が「それを理由にして」電話しない、言い換えれば『問題があるのは日本のほうだ』とする論調ならあります。選挙のせいだという主張も、同じく、『問題があるのは日本だ』の論拠とされました。もちろん、選挙が終わってからも、これといって変わったことはありません。
韓国側がこんなスタンスを続けるかぎり、もう何も効果なしでしょう。いままでは徹底した日本側の配慮のもとに成立していたといっても、そんな時代ではありませんし。もし電話が来たら来たで、何か話すことでもあるのでしょうか。G7で米国仲裁かなにかで外相会談があるかもしれません。でも、それもまた同じで、中身的に、何かあるのでしょうか。どうせ数時間後に「平行線」記事が流れ、終わりでしょう。
※アップデートした内容があります。コメントをされる方々は、コメントの注意事項をお読みください※
♨ 拙著著のご紹介&お知らせなど♨ 以下、本の題の部分はアマゾン・アソシエイトになりますのでご注意ください。
・新刊<文在寅政権最後の暴走>が発売中です。文政権で日韓関係がどう変わったのか、文政権の考える『まともな国』とはどんなもので、それは南北、対日、対米、対中関係をどう考えていたのか。そして、どう失敗したのか。次期大統領選挙や日韓関係はどうなっていくのか。そんな内容となります。
・准新刊<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >が発売中です。日本語たる不思議、その圧倒的な行間。「ありがとう」たる行間の存在。それらについて考察した本になります。既刊として、日本滞在4年目の日常と、ラムザイヤー教授の論文騒ぎから見えてきた日韓の差を考察した<「自由な国」日本から見えた「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論>、併合時代や1965年(基本条約締結)の韓国語記事などから当時と現状を考察した<恥韓の根源>も発売中です。他の拙著については別ページにまとめました。
・サブブログに議論エントリー(1~3)と雑談エントリーを用意しました。長くなりそうな話にはサブを利用してください。・シンシアリーはツイッターを利用しています。99%更新告知ですが、たまに旅行先の写真とか載せますので、よかったら覗いてみてください。
・本ブログのプライバシーポリシーはこちらになります。