韓国地上波「日本の2つのミステリー」

韓国のKBSが、日本のコロナ陽性者数と国家債務(詳しくは『日本』ではなく『日本政府』の債務ですが、ソース記事原文ままにします)関連で、「本当にわけがわからない」と報じました。感染者は急減したし、国家債務はとんでもなく大きいのに、外国からも日本について心配するような動きは一切無い、これはいったい何故だ、というのです。全般的に、「ミステリーではなく、『知ろうとしない』だけではないのか」な気がします。以下、KBSから再構成・引用してみます。もともとはアンカーと記者が会話する方式のもので、私が再構成した内容になります。

 

<<日本はもともと分からないことが多すぎる国ですが、最近、この日本でまたもやワケのわからないことが起きていると聞きます。いわゆる「ジャパンミステリー」から、2つを紹介します。ジャパンミステリーその一、NHKは22日基準で日本の新型コロナ感染者が50人だと報じました。今年に入って最も少ない数です。

50人って、どうすればこんなことが可能になったのでしょう。日本のメディアも「理由は分からん」としています。大規模な流行がこうもすぐに治まるなんて、中国以外は見たことがありません。日本の専門家も、原因がわからないと言います。ワクチン接種率だけ見れば、接種率は76%程度で、韓国より低いです。

検査が少ないからだと疑うこともできますが、東京の場合の検査陽性確率を見れば、8月には一時的に24%まで上がったのに、今0.3%にしかなりません。感染自体が減ったと見なければなりません。デルタ変異が自らのDNA構造を自ら壊す「ウィルス死滅論」という、実に日本らしい推測まで出ています。本当の謎です。

 

それでは、ミステリーその2。日本、首相が新たに就任しました。岸田文雄。彼の公約が「お金をばらまく」でしたが、実際、今月出した経済対策を見てみると、その規模が韓国のウォンにして570兆ウォンです。韓国の国家予算1年分レベルです。【岸田文雄/日本首相、昨年19日:財政支出のうち、今回の浮揚策規模は(ウォンにすると)570兆ウォンになります】。

羨ましいです。韓国一年予算を一気に、って。その内容を見てみると、さらに驚きです。18歳以下に1人あたり100万ウォン。コロナで売上が減った自営業者、小商工人に最大2千6百万ウォン。韓国とは違い、地域や業種を問わずに、です。フリーランスなどの個人事業者も含まれています。現金支援です。でも、日本は世界最高の国家債務を持つ国ではありませんか。なんと、日本の国家債務はすでにGDPと比較して243%に達しています。

不動の世界1位なのに、今回またスーパー浮揚策が出ました。ここで、またミステリーが登場します。普通、国家債務がこんなに多いと、外国ではその国を心配し、円を売りまくったり、投機資本が入って経済がショックを受けることになります。それに、お金をばらまきすぎるとインフレとなり、経済がめちゃくちゃになります。ところが、日本にはそんな現象が起きていません。

国家倒産のリスクは非常に低く、円の価値は常に高く維持され、企業がお金を借りるには何の問題もありません。投機資本とか、そんな問題も聞きません。また、どれだけばらまいても物価はそう上がりません。こうしてみると、日本は、コロナも国家債務も、本当に分からないミステリーです>>

 

コロナは複合的な原因が『積もった』結果である、としか言えませんね。国家債務の場合は結構前から議論されていた話なので、何を今更、としか。ソース記事の全般的なニュアンスは、「中国みたいだ」としながら、どうしても陰謀論かなにかにしたいものの、頼みの綱だった「検査数が減ったから」が主張できなくなり、大変困っている・・そんな感じでした。多分、ネット発の情報(?)だと思われる「検査数が減ったから」主張は、大手紙にも結構載っていましたが、何があったのか、先週あたりから急に否定されるようになりました。

 

 

 

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