三日前の記事ですが、紹介するのがちょっと遅くなりました。韓国のチェ・ジョンゴン外交部次官(日本が共同記者会見をキャンセルしたあの協議に参加していた韓国側の次官です)が、「韓国が中国と良い関係であることと、悪い関係であること。どちらが米国にとって利益になるのか?私にはよくわからない」と話し、米国務省がわざわざ公式答弁を出すこととなりました。以下、ニューシースから引用してみます。<<~>>が引用部分で、元ソースはVOAです。
<<中国を韓国の戦略的パートナーとして規定し、「韓国が中国と良い関係を持つことと、悪い関係を持つこと、そのどちらが米国にとって利益なのか、修辞的な疑問を投げたい」と話したチェ・ジョンゴン韓国外交部第1次官の発言と関連し、米国務省が韓米関係の長い歴史と重要性を強調する答えを出した。「米国の声」放送(VOA)は23日(現地時間)、チェ次官の発言に対する反応を聞く質問に、国務省が公式回答を出したとし、そのように伝えた。
米国際放送先の傘下であるVOAは、自由アジア放送(RFA)とともに米国国民の税金で運営される米国の代表的な官営メディア。マスコミとしての独立性を維持することを標榜しているものの、米国の対外政策を海外に伝えることを重視している。チェ長官は去る15日、ワシントンで開かれた韓米戦略フォーラムで、韓中間の貿易規模が非常に大きいという点を強調しながら、「私は、明らかな答えを持っていない」としながら、上の内容を公開質問した。
国務省は、「米国と競争しようとする中国の野心が大きくなることを含め、権威主義が拡大する現在の状況にて、米国の指導者たちが対処しなければならない」と前提して「私たちはパンデミックや気候危機、核拡散など深化する21世紀の課題に対応しなければならず、これは各国が共に努力しなければ解決できない問題であり、誰も単独では解決できない」と強調した。VOAは、国務省のこのような回答が、米国の対中国牽制に韓国も助力してほしいと示唆したものだ、と解釈した。
国務省は引き続き、韓米関係の重要性を強調し、韓米同盟が経済・軍事・外交部門を上回る「価値同盟」であることを指摘した。国務省は「1953年以降、米韓同盟は北東アジア、より広くはインド太平洋地域の平和と安保、繁栄の核心軸になってきた」とし「私たちの軍事・国防関係は鉄壁のように揺らぎなく、相互信頼と経済的、民主的価値を共有することに基づく紐帯関係も同様だ。拡大している経済、技術、外交、人的交流なども同様で、強力で持続的だ」と強調した。
VOAは、このような回答が、チェ次官が韓中貿易規模を提示しながら、韓中関係を重視したものに対する回答だと説明した。VOAは、米政府は、韓国が米国と中国の間で綱渡り(※ぎりぎりのバランス取り)をしているという指摘が出るたびに、「韓国はどちら側に立つのかを、すでにずっと前に決定した」と指摘してきたことも想起した。国務省は昨年6月、「韓国が米国と中国の間に挟まれて選択を強要される国家ではなく、自ら選択できる国家という誇りを持つ」というイ・スヒョク駐米韓国大使の発言について、「韓国は数十年前に権威主義を捨て、民主主義を受け入れたとき、すでにどちら側に立つかを選んだ」とコメントしたことがある>>
米国としても、「同盟合体 エランダロー」だけ叫んでも意味がないと、すでに気づいているはずですが。でも、だからといって公開的にきついことが言える立場でもないし。私が知っているかぎりだと、この発言(フォーラム)は、日米韓次官協議が行われる直前のものでした。この直後に協議で問題になった警察庁長の竹島上陸、そして共同記者会見の霧散。韓国側としては、その火消しは、決して簡単ではないでしょう。ちゃんと問題を認識して「火消しをする必要がある」と思っているなら、のことですが。
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