韓国の新規コロナ感染者が、また最多を記録しました。新規5266人、重症患者733人、死亡者47人です。2日0時基準の数値となります。
一部で「『K防疫(バンヨク)』ではなく『K放置(バンチ)』ではないのか」と言われている在宅治療者数も、1万人を突破しました。中央日報が、実際に在宅治療者たちと会って、記事を載せました。以下、中央日報からの引用です。<<~>>が引用部分となります。
<<「家族全員がかからないと治療も終わらないみたいですね」。最近、新型コロナウイルス感染症の確診判定を受け、在宅治療中の30代キム某氏の愚痴だ。ソウルに居住するキムさん家族は、4人全員が感染した。先月25日、父が感染した。30日キムさんと弟たちが確定判定を受けた(※過去エントリーで紹介しましたが、政府が全感染者に対し在宅治療を基本としたのが先月26日、国民に発表したのは先月29日です)。最初の確診者が出てから6日間、残りの家族は防疫に苦労した。キム氏は「保健所の人たちが防疫措置をしてくれたが、生活物品は私たちが一つ一つ消毒剤で全部消毒した」とし「それでも防ぐことができなかった。家族間の追加感染を、(※当局は)事実上、放置した」と話した・・
・・(※他にも何人かの事例を紹介した後に)防疫用品と防疫服、消毒剤などが含まれたキットは、感染してから一日後に家に届いた。解熱剤など薬が切れて保健所に連絡すると、「確診者が増えて配送に2~3日かかる」と言われた。キム氏は「状況が混乱しているため、対応が遅れるのは仕方ないと思う。でも、一日で家族全員が感染することも十分ありえるではないか」と話した・・
・・家族など同居人も確定者隔離期間である10日間外出が禁止される。ワクチン未接種者は20日間隔離する。在宅治療者たちは中央日報に、「治療というより、事実上、放置で、自然治癒を待つ感じ」とし「確診者が急増してから、保健所も電話で前に聞いた内容をまた聞くなど、混乱が生じている」と話した。彼らは、感染者の治療自体に対する苦情よりも、家族間の感染の懸念と、生計上の問題を指摘した。アパートなど人口が密集した共同住宅の集団感染も懸念していた。
政府は、在宅治療者支援対策を議論中だ。緊急事態対応のため、24時間相談と診療が可能なホットラインを構築し、自治体に専担人材を配置することにした。また同居家族の在宅治療で出勤できず、被害が発生する場合、生活支援金を追加で支援する方案も議論すると明らかにした。 1日0時基準首都圏の病床稼働率は89.2%。全国は78.8%だ。在宅治療の対象者は合計1万174人だ>>
最初の部分でも書きましたが、もっとも気になるのは、「重症患者など入院患者が急に増えて管理ができなくなり、在宅治療の『枠』を増やした。じゃ、在宅治療者が急に増えると、その管理はできるのか?」です。1万174人といっても、在宅治療自体は前からあったので(先月26日までは、日本と似ていて、自分で同意しない人、高齢者などは除外されていました)、1万174人全員が今回の流行で発生したわけではありません。最近になって増えた数値だけどこかで確認できないだろうか・・と思って調べてみたら、「医協新聞」というメディアにありました。以下、引用してみます。
<<コロナ19確診者の在宅治療原則が発表された中、在宅治療管理医療機関の「過負荷」懸念が出ている。さらに、在宅治療の基本システムと関連し、家族感染や、重症患者を認知できない可能性も提起された・・・・中央事故収拾本部11月30日発表資料によると、現在在宅治療に参加している医療機関は全国196ヵ所だ。種別としては、上級総合病院4カ所、総合病院113カ所、病院75カ所、医院4カ所である。
同日の発表で、在宅治療最大管理可能人数は11月26日基準で合計1万4641人と集計されたが、防疫当局が11月30日に発表した実際の在宅治療管理人員(※在宅治療者数)は1万174人だった。最大管理可能人数の約70%を満たした数値だ。ここに、在宅治療の基本原則の適用と確診者の急増に伴い、管理人数はさらに増加速度が上がるものと見られる。実際の在宅治療中の確診者数も、11月26日の7717人から11月30日には1万174人と、4日間で2457人も増加した・・>>
4日間で2457人って・・「残りはどこ行ったのだろう」な気もします。毎日の新規感染者数を考えると、入院したとも思えませんし・・ひょっとして「まだ集計されていない」のでしょうか。どうであれ、在宅療養ももうすぐ限界のようです。
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