韓国大統領府が、北京冬季オリンピック・パラリンピックの外交的不参加を「検討しない」としました。まず、本件をニュース1から引用してみます。<<~>>が引用部分となります。
<<大統領府は来年2月北京冬季オリンピックの外交的不参加に対する韓国政府の立場と関連し、「外交的不参加は検討していない」とし、「政府代表団の参加などについて、まだ決まってない。決まったら知らせる」と明らかにした。大統領府関係者は8日、記者たちと出会い、米国を皮切りに北京冬季オリンピックに対する外交的不参加が発表されていることを知っているとしながら、「米国は外交的不参加は各国が判断する事案だとしている」と言った・・・・明日(9日)ジョーバイデン米大統領が主宰し、文在寅大統領が出席する「民主主義首脳会議」で北京冬季オリンピックへの言及があり、不参加を圧迫する可能性については、「何が起こるかを予想して話すことは適切ではない」と、言葉を控えた・・>>
まだ「決定していない」としているだけかもしれませんが、雰囲気的に、そうでもありません。ニュース1の記事とほぼ同じタイミングで、韓国の外交部スポークスマンが、北京オリンピックの外交的不参加に関し、「韓国と中国はオリンピック開催を相互支持している」と話しました。この『相互』という言葉が、結構重いのではないか、そんな気がします。それに、こんな発言をそのまま見逃す中国ではありません。
別に「閣僚を派遣する(外交的不参加に同調しない)」と話したわけでもないのに、この件で中国政府は「やはり中国と韓国は、オリンピック一家族だ」と話しました。中国で「家族(または親族)」という言葉の意味は、韓国で言う「ウリ」に近いものだと聞いたことがありますが、そういうところでしょうか。以下、毎日新聞(※日本の毎日新聞とは別の、韓国の新聞です)から引用してみます。
<<中国政府は8日、北京冬季オリンピックに対する韓国政府の立場について「高く評価する」と賞賛した。汪文斌(ワン・ウォンビン)中国外交部スポークスマンはこの日、定例ブリーフィングで韓国政府の立場に対する評論を求められ、「韓国は2018年平昌冬季オリンピック開催国であり、2024年江原道青少年冬季オリンピックを開催する。中韓両国は、ずっと相手国が開催するオリンピックを相互支持してきた」と付け加えた。続いて「相互支持は両国友好協力関係と、オリンピック一家族らしい風貌の表現である」と述べた。
先にチェ・ヨンサム(※韓国)外交部スポークスマンは、米国が北京冬季オリンピックに対する「外交的不参加」を公式化したことについて、7日の定例ブリーフィングで「2018年平昌、2021年東京、2022年北京につながる今回のオリンピックが、北東アジアと世界平和と繁栄、南北関係に寄与することを希望している」と明らかにした。チェ・スポークスマンは「他の国の政府の外交的決定について韓国外交部が言及することはない。ただし、韓国政府は北京冬季オリンピックの成功的な開催を支持してきた」としながら、このように述べた・・>>
さて、どうでしょうか。闇の世界を描いた映画で「ファミリー」というと、ろくなことがありませんが・・ちなみに米国では、韓国人有権者団体が中心になって「終戦宣言賛成」署名を民主党議員34人から署名を得ました。しかし、その直後、共和党の国会議員35人が「一方的な終戦宣言に反対する」という書簡をホワイトハウスに送るなど、意見が衝突しているようです。ただ、全般的に言うと「さほど話題にはなっていない」そうで、ソウル新聞はこの件を報じながら、「終戦宣言について、米政治圏の関心が少しずつ増えていく様子ではあるが、模様であるにもかかわらず、まだ大きな関心を集めていると見るのは無理がある状況だ。 ジョー・バイデン政権も意味のある発言をなかなか出さないでいる」としています。
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