日本、北京冬季オリンピック ・パラリンピック外交的不参加を検討・・韓国は「他国の外交的決定にコメントしない」

米国に続いてニュージーランドとオーストラリアが北京冬季オリンピック・パラリンピック(以下、オリパラ)外交的不参加を表明し、日本も外交的不参加を検討するというニュースがありました。

ただ、日本の場合は、東京オリパラのときに中国側から閣僚が参席したので、その点を考慮しないといけない立場である、とも。韓国は、「外交的不参加は、他国の外交的決定にすぎない」という反応を示しました。言うまでもなく終戦宣言を気にしてのことですが、米国側の専門家は『こんな状況で終戦宣言に拘るなら、それは、北朝鮮だけでなく、韓国が米国をどう見ているのかを示すことになるだろう』と警告しました。以下、<<>>が各紙からの引用部分となります。

 

まず、日本のことですが、産経新聞によると、閣僚の北京冬季オリパラ派遣は見送ることで検討が進んでいる、とのことです。 <<政府が来年2月に中国で開かれる北京冬季五輪への閣僚の派遣を見送る方向で検討していることが7日、わかった。米国は政府代表を派遣しない「外交的ボイコット」を表明しており、日本としても新疆ウイグル自治区での人権弾圧などを踏まえた対応を取る。複数の政府関係者が明らかにした・・>>、と。

ただ、日本としても立場というものがあります。特に、「直前のオリンピック開催国」ですから。中国は閣僚である「苟仲文」国家体育総局長を東京に派遣したので、普通なら日本も同じ閣僚級を北京に送るのが返礼となります。でも、苟局長は中国のオリンピック委員会の会長でもあるので、今回は日本もオリンピック委員会 山下泰裕会長を派遣する案が浮上しています。山下氏は政府関係者ではありません。詳しくは産経新聞の記事を参考にしてください。

 

韓国は、「他国の外交的決定にすぎない」というスタンスです。この部分はペン アンド マイクから引用してみます。引用部分の「国益で判断する」とする岸田総理の発言は、先の産経新聞の記事より1日前のものです。 <<米国政府は7日(現地時間)、2022北京冬季オリンピックに対する「外交的ボイコット」と関連し、同盟国などと協議したとし、同盟国が自ら決定を下すだろうと明らかにした。 しかし、日本は「国益の観点から独自に判断する」という方針だが、文在寅政権は「他の国の政府(米国)の外交的決定について、言及することは無い」という方針であると知られ、懸念を生んでいる・・>>。VOAの取材に対する、韓国大統領府高位関係者の発言だそうです。

 

いろいろありますし、韓国の『こんな米いいな あんな中いいな』政策は今に始まったことでもありませんが、時期的に、そして流れ的に、いま韓国が気にしているのはやはり終戦宣言関連でしょう。米国側からしても、一部の専門家たちが警告を投げかけています。同じくペンアンドマイク、別記事から引用します。スコット・スナイダー氏は米韓関係の権威とされる人です。

<<・・スコット・スナイダー米外交協会韓米政策局長は、米国外交団が参加しない北京オリンピックで「終戦宣言」の進展を追求することは、北朝鮮だけでなく、韓国がどのように米国を見つめているかについて、シグナルを送ることになるだろうと警告したと、VOA は伝えた。スナイダー局長は「そのシグナルは、過度に分析または解釈されるだろう」、「韓国と北朝鮮の未来が、米国の影響力よりは中国の影響力の下にあるという印象を与え、状況を複雑にすることになるだろう」と話した。続いて「いまのところ、終戦宣言を推進することが短期的に象徴的な利益を与えることはできるだろうけど、潜在的には外交的損失のほうが大きい」と付け加えた・・>>

ある意味、起クライマックス承クライマックス転クライマックス結クライマックスを走ってきた珍しい政治家、文在寅大統領。大統領選挙での左派勝利のためにも、最後のメリークライマックスで何か「一発」を狙っているのは分かります。でも、さすがに「北京冬季オリンピックで終戦宣言」は無理ゲーすぎます。前から噂されている「金正恩委員長とのオンライン首脳会談」はどうなったのか。キム委員長に送るという親書との関連性はあるのか。いろいろ気になるところです。ブログネタ的にも、

 

 

拙著著のご紹介&お知らせなど♨  以下、本の題の部分はアマゾン・アソシエイトになりますのでご注意ください。

新刊<文在寅政権最後の暴走>が発売中です。文政権で日韓関係がどう変わったのか、文政権の考える『まともな国』とはどんなもので、それは南北、対日、対米、対中関係をどう考えていたのか。そして、どう失敗したのか。次期大統領選挙や日韓関係はどうなっていくのか。そんな内容となります。

准新刊<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >が発売中です。日本語たる不思議、その圧倒的な行間。「ありがとう」たる行間の存在。それらについて考察した本になります。既刊として、日本滞在4年目の日常と、ラムザイヤー教授の論文騒ぎから見えてきた日韓の差を考察した<「自由な国」日本から見えた「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論>、併合時代や1965年(基本条約締結)の韓国語記事などから当時と現状を考察した<恥韓の根源>も発売中です。他の拙著については別ページにまとめました

サブブログに議論エントリー(1~3)と雑談エントリーを用意しました。長くなりそうな話にはサブを利用してください。シンシアリーはツイッターを利用しています。99%更新告知ですが、たまに旅行先の写真とか載せますので、よかったら覗いてみてください。

本ブログのプライバシーポリシーはこちらになります