韓国民の44%が「K防疫」を肯定的に評価(12月7日~9日)

昨日、韓国の新規コロナ感染者は6977人で、前日よりは減りましたが、前週の同じ曜日に比べると1625人も増えました。死亡者は歴代最多の80人。重症患者は現状856人、オミクロン感染者は12人増えて75人。病床待機者は1258人、在宅治療者は、つい数日前に1万人超えたと聞きましたが、昨日時点で20458人。

いまはもう、病床稼働率が80%(数値だけみると20%の余裕がある)でも入院できない事態となっています。政府の行政命令などで新型コロナ患者用の病床を増やしたものの、担当する医療スタッフが足りないので、実際に入院できる人の数は変わらないわけです。だから、数値上の病床に余裕があっても、入院はできません(ハンギョレ新聞の記事を参考にしました)。そんな中、今日も複数のメディアが、K防疫の失敗を指摘する記事を載せました。一つ、中央日報の記事を引用してみます。<<>>が引用部分となります。

<<コロナの拡散が止まりません。大統領は確診者1万人まで備えるとしたが、5000人でも現場は大騒ぎです。先日、「国民との対話」でもK方役を話した(※自慢ニュアンスでした)のに、一体これはどういうことでしょうか。もう隣国日本よりはるかに深刻です。 K防疫は本当に成功したのでしょうか・・・・他の国の状況を比較しても同じです。去る6日アワーワールドインデータ資料を見ると、韓国の致命率は1.46%です。世界平均より高く、ドイツや日本、シンガポールよりはるかに深刻です・・

・・理由とされるものは、高齢層のブレークスルーと病床不足です。高齢患者が適時に治療を受けられないから、致命傷となるわけです。初期ワクチンの不足が主原因だと思われます。韓国は初期ワクチンの量が足りず、1・2次接種期間を増やしました。ワクチンの種類も影響を与えたでしょう。次の問題は、病床の確保です。政府は確診者の急増を予想した。重症管理を核心としました。しかし、結局、ちゃんと対応できませんでした。首都圏重症患者用病床の稼働率は90%に達します。病床が無くて救急車を乗り換えながら待機する実情です。コロナ以外の緊急患者は、そもそも病床の割り当てなど無理です・・>>

 

でも、その韓国の国民の44%が、いまだK防疫(文政府の防疫措置)を肯定的に評価していることが分かりました。ここからはソウル経済です<<文在寅大統領の支持率が2週連続で40%を下回り、38%と集計された・・・・一方、政府のコロナ対応に対する肯定的な評価も下落した。コロナ19感染者が1日7,000人を超えるなど防疫の懸念が世論調査にも反映されたわけだ。2021年12月7~9日、政府のコロナ19対応については44%が「うまくやっている」、47%が「間違っている」と評価した。 1カ月前まで肯定率が57%だったが、44%に下落した。一方、否定率は32%から47%に上がった・・>>

 

一応、否定評価が増えているのは分かりますが、この期に及んでまだ44%が肯定だとは、これはどういうことでしょうか。人は、「嘘を信じてしまう」ことは簡単でも、「いったん信じた嘘が、実は嘘だったと気づく」ことはなかなか難しいと言われています。「信じてしまったその嘘を、自分自身のアイデンティティーと同一視してしまうからだ」という分析を読んだ記憶がありますが、さて、詳しくどういうメカニズムかまでは分かりません。

とりあえず日本を持ち出さないと起承転結がつながらないソース記事の書き方と同じく、「日本は数値を操作している」という信念とともに、それでもK防疫はすごいという「嘘」に包まれていないと、アイデンティティーを維持できないのでしょうか。

 

 

 

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