本題ではありませんが、昨日(今朝発表)の韓国新型コロナ発生について短くまとめます。新規感染者は5567人(前週は4954人)でした。死亡者は94人。必ずしもそうなるわけではありませんが、死亡者が多いと重症患者数も減ることになりますが・・94人も亡くなったのに重症患者は30人増えて、現状906人となりました。
さて、それでは、本題に入ります。昨日、文大統領とオーストラリアのスコット・モリソン首相の首脳会談についてお伝えしました。昨日の午後のエントリーですが、未読の方はまずお読みください。そこで、文大統領は「米国も中国も北朝鮮も、原論的・原則的には終戦宣言を支持している」と話しました。
しかし、韓国の一部のメディアは、「米国は、終戦宣言を支持すると公式的に言ったことなど無い」と指摘しています。「原則的に」とわざわざ言っているものの、大統領自らミスリードを狙っていたのでしょう。文大統領のこの発言について、米国国務省が公式答弁を出しました。そこには、「終戦宣言」という単語は一度も出てきません。以下、アジア経済から引用してみます。<<~>>が引用部分となります。
<<米国国務省が、来年北京冬季オリンピックの外交的不参加を検討しないという文在寅大統領の発言について、「韓国政府自ら決定することだ」とした。文大統領が終戦宣言に対して「米国と中国も賛成している」と述べたが、国務省は北朝鮮との対話を推進するという既存の立場を繰り返すだけだった。
カリナ・ポーター国務省副スポークスマンは13日(現地時間)の電話ブリーフィングで、文大統領の終戦宣言発言に対する米国政府の立場を尋ねる質問に、「韓国の決定は韓国政府が下すものであり、他国が代わりにやるものではない」と話した。ポーター副代弁人は、ただ、「ホワイトハウスが外交的不参加を発表する前に、私たちは同盟およびパートナーたちとすでに相談した」とし「このような決定は、中国の 新疆ウイグル自治区の人権問題によって下されたもの」と説明した。
ポーター副スポークスマンは、朝鮮戦争の終戦宣言については、ただ既存の立場だけ繰り返した。彼は「私たちは北朝鮮と外交及び対話を通じて朝鮮半島の恒久的平和定着を達成するという立場を維持している」とし「このための実質的な進展のために調整、実用的なアプローチで北朝鮮との関与を継続して模索するだろう」と言った。
彼は引き続き「私たちは北朝鮮にはいかなる敵対的意図も持っていない」とし「私たちは何の前提条件もなく北朝鮮と会う準備ができており、北朝鮮が肯定的に応じることを望む。このために韓国と日本、同盟たちと緊密な議論を続けるだろう」と付け加えた。これらの発言は、いずれも国務省と米国が北朝鮮との対話について言及してきた発言を繰り返したものだ。米国が、終戦宣言に賛成すると公式に表わしたことは、ない。文大統領はこの日「終戦宣言関連国である米国、中国、北朝鮮ともに原則的な賛成立場」と話した。ただし、「北朝鮮が米国の対北朝鮮敵対政策撤回を先決条件として要求しており、まだ対話には入っていない」と説明した>>
昨日も、文大統領は「オーストラリアも終戦宣言を支持している」と話しましたが、いざスコット・モリソン首相は「朝鮮半島の自由と安定はとっっっっても重要です」と話し、支持表明はおろか、終戦宣言についての言及そのものがありませんでした。オーストラリアもまた、『公式に』終戦宣言を支持するとした記事は見つかりませんでした(私が見つけられなかっただけかもしれませんが、もしあったなら、韓国では結構大きな記事になっていたはずですが)。
繰り返しになりますが、「原論的に・原則的に」とはしているものの、明らかなミスリードでしょう、これは。外交部長官が声をかけまくる、大統領がミスリードしまくる事案が、世界各地で発生中です。大統領がミスリードしかやることないなら、別の意味で「(この件の)終戦」とみてもいいじゃないでしょうか。
♨ 拙著著のご紹介&お知らせなど♨ 以下、本の題の部分はアマゾン・アソシエイトになりますのでご注意ください。
・新刊<文在寅政権最後の暴走>が発売中です。文政権で日韓関係がどう変わったのか、文政権の考える『まともな国』とはどんなもので、それは南北、対日、対米、対中関係をどう考えていたのか。そして、どう失敗したのか。次期大統領選挙や日韓関係はどうなっていくのか。そんな内容となります。
・准新刊<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >が発売中です。日本語たる不思議、その圧倒的な行間。「ありがとう」たる行間の存在。それらについて考察した本になります。既刊として、日本滞在4年目の日常と、ラムザイヤー教授の論文騒ぎから見えてきた日韓の差を考察した<「自由な国」日本から見えた「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論>、併合時代や1965年(基本条約締結)の韓国語記事などから当時と現状を考察した<恥韓の根源>も発売中です。他の拙著については別ページにまとめました。
・サブブログに議論エントリー(1~3)と雑談エントリーを用意しました。長くなりそうな話にはサブを利用してください。・シンシアリーはツイッターを利用しています。99%更新告知ですが、たまに旅行先の写真とか載せますので、よかったら覗いてみてください。
・本ブログのプライバシーポリシーはこちらになります。