K防疫の自慢だった「ドライブスルー」検査、事実上の全閉鎖

ただいま、帰ってきまいりました。韓国にいたときには、出かけるときは楽しくても、楽しいまま帰ってくるときがあまりありませんでしたが、日本ではそんなこともなく、思った以上に楽しく過ごし、また楽しいまま帰ってくることができました。ありがとうございます。特に、昨日と今朝は更新もなかったのに、大勢の方々が来てくださったようで、実に恐縮です。

で、また曇る話ですが・・韓国「K防疫」の象徴でもあったドライブスルー検査。文在寅大統領がK防疫を広報するときにいつもこのドライブスルー検査を取り上げていたし、日本でも、一部の番組などで「日本も導入すべきだ」という主張が結構あったと記憶しています。

ですが、そのドライブスルー検査(所)が、次々と閉鎖、または一般検査(車に乗ったままではなく、歩いていく普通の検査所)に転換しているとのことです。ドライブスルー検査といってもほとんどがソウルでしたが、ソウルにはもう1ヶ所しか残っておらず、その1ヶ所も閉鎖を検討中だ、とのことです。理由は簡単で、いままでお伝えしたK防疫の問題点、『強力な政府統制による防疫は、ある程度までは効果があっても、感染が広がってしまうと、効果がない』。その問題点がそのまま現れた結果です。以下、KBSから引用してみます。<<>>が引用部分となります。

 

<<いわゆる「ドライブスルー検査所」として知られる、コロナ19乗車検査所。昨年初めて登場した時には、「K-防疫」の象徴とされました。車に乗ったまま検査を受けるため、寒い日も暑い日も平気で、防疫という側面としてもより安全だという認識などで、大きな人気を集めました。ところが最近、このドライブスルー検査所を見つけるのが大変です。

先週、京畿道(キョンギド)城南(ソンナム)市と、ソウルの恩平(ウンピョン)区の検査所が相次いで閉鎖、17日にはソウル瑞草(ソチョ)区の検査所も閉鎖します。ソウルにはもう一つしか残ってない中浪(ジュンリャン)区の検査所も、運営中断を検討しています。検査者は増えているのに、逆に検査所は閉鎖する。一体何があったのでしょうか。

まず、一度検査を受けるには待ち時間が耐え難いレベルです。都心の真ん中にある瑞草区検査所の場合、毎回検査所をグルっと囲みながら、2km近い長い車の待機列が作られます。「ここから1時間」、「ここから2時間」と、待ち時間を吊り幕で知らせています。 2時間待機地点の後ろにも、すでに長い列が出来ています。ドライブスルー検査所の場合、車線を一つをまるごと使わないといけないので、大勢の住民は交通渋滞、通行の邪魔を嘆いています。さらに、車線に割り込んで先に検査を受けようとする人も多く、一帯では争いと混乱が絶えません・・

・・住民の便宜のために作られたはずの検査所が、逆に住民に不便をかけている状況。 各自治体は、このままでは運営が難しいと判断し、相次いでドライブスルー検査所を一般検査所に切り替えています。 理由として、周辺交通渋滞と安全事故の懸念をあげています・・>>

それはそうでしょう。ただでさえ交通渋滞が多い首都圏でこんなことをすると・・ある程度までは、なんとかなるでしょう。でも、大勢の人が集まる、または長い期間続けることは、できません。強力な政府のコントロールでは「広範囲を・持続的に」ができないのと、同じです。

 

 

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