まず新型コロナ関連ですが、新規感染者6236人、重症患者は1025人、死亡者は78人でした。ただ、これでも考慮すべきことがあります。韓国が大雪・寒波だったため、検査そのものが減ったのではないか、という分析のことです。最近は検査所に人が多くて長く待たされるし、待機列が外に作られる(暖房などは無い)ため、検査所までいくよりは検査所での待機が問題です。このままいけば、「検査数が減ったから感染者数も減った」パターンになるかもしれません。どっかで聞いたような・・
それでは、本題に入ります。韓国大統領府が、北京オリンピック関連で「道理と義務」を話しました。直前オリンピック(平昌冬季オリンピック)開催国としての道理と義務があるので、北京オリンピックに外交的不参加するわけにはいかない、という趣旨です。
この件で、中央日報が「道理と義務ってこの件と関係あるのか」「冬季じゃないけど、日本にもそんなこと言ったっけ」「いま言うべきは、道理と義務ではなく、人権ではないのか」な記事を載せました。以下、中央日報の2つの記事から引用してみます。各記事、<<~>>が引用部分となります。
<<(※韓国)政府は、米国が主導する北京冬季オリンピック「外交的不参加」に線を引いている。どんな選択をしても、失うものがあって、得るものもあるだろう。どちらかを選んで、それを背負う、そんな問題だ。米国はそんな韓国政府に対し、「不参加の決定前に、同盟と協議した」と露骨な不快感を表明した。このような反応を、政府が予想できなかったはずはない。だから、この結果も背負えばいいだけの話だ。 ただし、政府のスタンスには、重要なものが見えない。「人権」のことだ。
パク・スヒョン大統領府国民疎通首席は、文大統領の(※オーストラリアとの首脳会談のあとの『外交的不参加は検討していない』とする)発言の直後、14日、こう語った。「私たちは、平昌冬季オリンピックを開催した。朝鮮半島の状況が非常に厳重だった時期に平昌五輪に北朝鮮の参加を引き出すことで朝鮮半島の平和を生み出す動力となった。北京五輪も朝鮮半島平和の五輪になることを願っている。直前のオリンピックを開催した国家として、そうすることができるし、そのために寄与する道理と義務もあると思う」。
朴首席の発言のどこにも、米国が外交的ボイコットの理由としている新疆ウイグル自治区で行われている人権問題に対する悩みは、見られない。韓国政府にとって、何とか北京オリンピックに北朝鮮を引き出し、平和の「雰囲気」を演出することだけが道理であり義務であり、普遍的価値である人権を守護・増進することは道理と義務ではないのだろうか。そう問いかけるしかない。他の国の人権問題については声を高めながらも、北朝鮮と中国については何も言わない文政府だからこそ、そうだ。不参加に同調しないという選択はあっていい。でも、終戦宣言のため、平昌冬季オリンピックのような展開だけを追求しての選択なら、それは大きな外交失敗につながる可能性がある・・(中央日報記事一)>>
<<・・7月に開かれた東京オリンピック当時、韓国政府の立場はどうだったか。 文在寅大統領の訪日をめぐって見せた韓国政府の姿が、「道理と義務」なものだったのか。夏季オリンピックだから別じゃないかと抗弁する人もいるだろうけど、外交とオリンピックを国内政治の道具とする姿は、はっきりしていた。にもかかわらず、急に北京オリンピックで「道理と義務」を尽くすと言ったのは、ワケがわからない。平昌冬季五輪の『直前』となる冬季五輪開催地、ソチのプーチン大統領も、平昌に直接来たことはない。なんで韓国だけ「道理と義務」に言及するのか。政治的意図と計算しか見えない・・(中央日報記事二)>>
引用部分にはありませんが、「記事一」によると、マーク・ランバート米国務部韓日担当副次官補は「北京オリンピックが、米朝間の関係を進展させるきっかけになれるのか」という質問に対し、「moot(ムー)」と答えた、とのことです。記事によると、この場合「考慮する価値がない」の意味になる、と。これって、ひょっとして「moon」に因んでこの単語を選んだのでしょうか。いや、まさか。
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