韓国、韓米通貨スワップについて「『霧散』と言わないで。まるで延長できなかったみたいじゃないか」・・なぜかスワップやめてFIMA(担保が必要)には参加

個人的にFIMAに詳しくないしだからといって通貨スワップに詳しいわけでもないので、あくまでソース記事の紹介がメインになります。少しだけ「オチ」もありますが、本文の趣旨に合わせてのものとなります。その点、理解のほどをお願いします。

さて、延長なしで、今年で終了することになった韓米通貨スワップ。韓国銀行は、マスコミ側に「延長が霧散したなどの表現はやめてほしい。まるで延長できなかったみたいではないか」と話していますが、どうみても延長『できなかった』のではないか、そんな指摘もあります。

 

韓国の中央銀行となる「韓国銀行」は、米国との通貨スワップは「必要ないの延長しなかった」としましたが、それから1週間後の23日、米国の「FIMA(買い戻しの条件付きで『米国債』を担保にし、ドルを借りること)」に参加、必要なときに利用することにしたと発表しました。保守系ネットメディア「ペンアンドマイク」は、「FIMAをやると発表する1週間前に、FIMAより制限が少ない通貨スワップを延長しないと発表した理由は何なのか」と疑問を提起しています。一部の専門家から、「通貨スワップは延長『できなかった』」という指摘が出ている、とも。以下、ペンアンドマイクから引用してみます。<<>>が引用部分となります。

 

<<・・韓国銀行が米国連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board)と締結した一時的な通貨スワップ契約は、満期日である今年12月31日で終了することとなった。韓銀は、通貨スワップ契約締結後、国内外の金融・経済状況が危機から抜け出して安定を維持していることを、契約終了の背景とした。

韓銀は今月16日、韓米通貨スワップ契約終了を発表し、延長無しの理由については、特に説明を出さなかった。当時、韓国銀行は「最近の金融・外国為替市場の状況と強化された外貨流動性対応力などを勘案すれば、韓米通貨スワップ契約終了による国内外国為替市場への影響は大きくない」と説明しただけだ。

 

それから1週間後、矛盾が出てきた。韓銀が23日、Fedと「常設FIMA Repo Facility」を必要に応じて利用することに合意したと発表したためだ。ドルの流動性が不足した場合、韓銀が外国為替保有額の一部として、保有している米国国債を担保として提供すれば、Fedがドルを支給してくれるというものだ。

「FIMA」は、Fedが外国の中央銀行などが保有している米国債を買い戻しの条件付きで買い入れ、米ドル資金を外国中央銀行などに供給する制度だ。昨年3月、コロナ19パンデミックに対応し一時的に導入したが、7月27日常設化された。導入当時は、米国と通貨スワップを結ばなかった新興国が、ドル流動性供給の窓口として主に活用した。

 

「韓米通話スワップ延長できず、FIMAに乗り換え(見出し)」。FIMAとは異なり、通貨スワップ協定を締結した韓国と米国は、必要に応じて自国通貨を相手中央銀行に任せ、それに対応する外貨を借りることができる。ドルの確保がその分、簡単になるのだ。FIMAを活用するのは、米国と通貨スワップを結ばない新興国であるという点で、外国為替市場のリスクに対する安全装置としては、、FIMAよりは通貨スワップが優先だというのが、金融界の基本認識だ。あえて通貨スワップを終了し、代わりにFIMAを活用する理由など無いという指摘が提起されている。

 

23日、韓国銀行のイ・ジュヨル総裁は、「物価安定目標運営状況点検説明会兼記者懇談会」にて、質疑応答で「通貨スワップ終了の背景」に関する質問を受けると、「(韓米通貨スワップが)霧散したという用語は適切ではない。延長しようとしたが失敗したというニュアンスのようだ」と答えた。中央銀行の首長が「幽体離脱」話法をしたのだ。

これに対して学界では、「韓米通貨スワップ600億ドル延長は、『否決された』という表現がより適切だ」という指摘が提起されている。韓国銀行が公式に明らかにはしなかったが、「韓米通貨スワップが延長されなかったのは、米国側の否定的な気流があったからだ」という話が、韓国銀行関係者たちの口から少しずつ漏れ出ている・・>>

 

FIMAというものに詳しくないですが、ソース記事の内容だけだと、通貨スワップに比べて「担保としての米国債権が必要だ」といったところでしょうか。韓国がよく使う言葉を借りると、通貨スワップよりは『格』が落ちるものだ、とか。

「霧散」でないなら、記事の「否決」もいいし、少し長くていいなら「担保必須」とか「任務失敗」とかいろいろ表現できそうです。文章でもいいなら、もっと肯定的なニュアンスにしたいですね。ゲームの宣伝フレーズみたいに『みんなの心証が現実になる!(キャラクターたちが草原を走る絵とともに)』、とか。どうせ「だろうとおもった」「知ってた」のコメントが多数予想されるし・・

 

 

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において『本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

 ・様のおかげで、こうして新刊・準新刊のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2022年6月1日発売)からですが、<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>です。アマゾンページに書いてある、「私はただ、日本が好きだから、日本人として生きたいと思っています」本書の全てを表していると言えるでしょう。そんな本です。 ・新刊<「自由な国」日本「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >は、日本滞在4年目に感じた「日常」と、ラムザイヤー教授論文騒ぎにまつわる、日韓の対応の差などをまとめました。2021年発売版に、相応の追記を致した新書版です。 ・国に蔓延する対日観について考察した卑日(扶桑社新書)>も発売中です。なぜ今の韓国に、日本に対してこんな対日観が必要になったのか。それを自分なりに考察、率直に書きました。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。旧「インフォメーション」もこちらに統合してあります・当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。