韓国政府、日本の佐渡金山の世界遺産推薦に抗議・・「全方位外交戦だ」

11月に本ブログでもお伝えしましたが、日本政府は新潟県の「佐渡金山」を世界遺産登載に推薦しています。この件で、韓国マスコミは「端島の二の舞」とし、強く非難する報道を乱発しました。そして、昨日、韓国政府が公式に抗議しました。ソース記事にはありませんが、チェヨンサム外交部スポークスマンは「即刻撤回」を要求しました。11月23日と同じく、今回もSBSの報道を引用してみます。<<>>が引用部分となります。ブラウザーなど環境によるかもしれませんが、動画の自動再生にご注意ください。

 

<<日本政府が、朝鮮人を強制に労役させた現場である佐渡鉱山をユネスコ世界遺産の候補に選定しました。2015年、端島など日本の近代産業施設登載をめぐって行われた日韓間の論争が再現されるものと見られます。(※以下、記者のレポート)日本の新潟県にある佐渡鉱山。日帝時代1200人余りの朝鮮人を強制的に動員して危険性の高い坑内作業をさせたところです。

太平洋戦争が本格化した後、銅、鉄、亜鉛などの戦争物資を確保する鉱山として活用されました。日本文化庁文化審議会がこの佐渡鉱山をユネスコ世界文化遺産登録推薦候補に選定しました。これにより、日本政府は来年2月1日までユネスコに正式推薦書を出すものと見られます。

韓国政府は、中條一夫 駐韓日本大使館公報文化院長を外交部庁舎と呼び、強く抗議しました。日本が2015年に軍艦島など近代産業施設を世界遺産に登録する当時、強制労役の歴史を知らせることを約束して履行していないという点も指摘しました。【チェ・ヨンサム/外交部スポークスマン : 強制的に労役がなされた場所が、これに対する十分な説明なしでユネスコ世界遺産に登載されないように・・】

韓国政府は佐渡鉱山の世界遺産登録を阻止するために全方位的外交戦に乗り出すという方針です。しかし、我が国とは異なり、日本は世界遺産委員会21の委員国に上がっており、不利だとする展望もあります。佐渡鉱山の世界文化遺産登録は、国際記念物遺跡協議会の審査と勧告を経て、2023年に最終決定される予定です>>

 

もちろんニュースの時間割り当て(記事でいう「字数」)の問題もあるでしょうけど、11月に比べ、重要な部分が消えています。11月23日、韓国側のメディアがこの件を報じていた頃、SBSの報道にはこんな部分がありました。<<・・新潟県と佐渡市が文化庁に提出した推薦書の要約本を見ると、対象期間を「戦国時代(1467~1590年)末から江戸時代(1603~1867年)」に限定し、日帝強制占領期を除外する方式になっています。彼らは佐渡鉱山について「16世紀後半から19世紀半ばまでの伝統的な手工業による金山遺跡群」と紹介しました・・(過去エントリーより引用)>>

また、11月23日もそうでしたが、「金山」の韓国語は「金鉱」になるはずですが、労働だけをアピールするために「鉱山」という訳にしています。それでも11月には、SBSは「もとはキンザン(なぜか日本語読み)と言いますが、鉱山とします」と最低限の説明はしていましたが、今回はそれすら無し。詳しくは過去エントリー(11月23日)を参考にしてください。

この部分、「正義のために必要ない」とでも思ったのでしょうか。今回のSBSの報道には無いし、MBCなど他の放送局の報道にもありませんでした。そういえば、ちょうど端島のとき、岸田さんが外相でした。同じ失敗はしないでほしいと願うばかりです。

 

 

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