2021年、残りの更新もあと2~3回となりました(まだ未定ですが)。がんばります。
10月、韓国で大きな話題になった「ヌリ号」。「あと一歩で成功できなかった」「発射には成功した」「欧米先進国が数十年かかったのに韓国は短期間でできた」などなどと報じられました。ですが、その分析結果が出ましたが、朝鮮日報曰く『呆れるほど初歩的な設計ミス』で、爆発しなかっただけでよかったと思ったほうがいい、そんなレベルだそうです。この分析結果によって、ヌリ2号(?)の発射時期は延期となりました。いつものパターンすぎる気もしますが、以下、朝鮮日報から引用してみます。<<~>>が引用部分となります。
<<10月21日に発射された韓国型発射体「ヌリ号」が失敗したのは、初歩的な設計ミスのせいだと明らかになった。政府はヌリ号発射を置いて「衛星を軌道に乗せられなかったが、全飛行過程は正常に遂行した、事実上 成功」としたが、実際には爆発しなかっただけで幸いなほどの問題を抱えて宇宙に飛び上がっていたのだ。来年5月に予定された2次発射日程も、来年下半期に延期されることになった。
科学技術情報通信部と韓国航空宇宙研究院は29日、「ヌリ号発射調査委員会」を通じてヌリ号が衛星(模擬のもの)を軌道に投入できなかった原因を発表した。研究院内・外部専門家12人で構成された調査委は、11月から5回の会議を経て「飛行時に発生する重要な環境影響を設計に反映しなかった」とし、設計ミスだと結論付けた。
原因は、航空宇宙研究院のとんでもない設計ミスだった。浮力は加速度に比例して大きくなる。ヌリ号は1段飛行中重力の4.3倍となる途方もない加速度が発生した。それだけ浮力も大きくなったのだ。しかし、研究院は飛行中の浮力上昇を最初から考えていなかったことが分かった。チェ・ファンソク航空宇宙研究院長は「(地上で)重力によって発生する浮力は考慮したが、飛行中の最大加速度に対する浮力は考慮していなかった」と話した。
このため、ヘリウムタンク固定装置を十分な強度に設計しなかったのである。ある航空宇宙工学科教授は、「地上での条件だけを考慮して設計したのは、非常に初歩的なミス」と話した。開発に1兆9572億ウォンが投入されたヌリ号だが、あえないミスのせいで失敗したのだ。研究院のある研究者は、「結果を見ると、ロケットが途中で爆発しなかっただけでも幸いだ」と話した・・>>
どうでもいいことですが、ヌリ号の「ヌリ」というのは、「世界(世の中)」の意味になります。さらにどうでもいいことですが、ナロ号の「ナロ」は、関連研究センターがある地名、「羅老島」から来たものだだそうです。川などで渡し船などが運行する渡場を韓国では「ナル」と言います。そのナルの方言に「ナロ」があったので、宇宙への渡場かなにかの意味かなと思いましたが、ハズレでした。考えてみれば、ロケットだから渡場ではなく渡し船になりますね。初歩的なミスでした。
※コメント欄を見て気づきましたが、重要な内容が引用部分にありませんでしたので、一行だけ追記します。記事によると、「ヘリウムタンク内の液体酸素の浮力が上昇」、その力でタンクの固定が外れた、となっています※
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