家族関連不正問題が強烈すぎで(笑)パッとしない側面もありますが、やはり一部からは、『保守派が勝つと日本が喜ぶぞ』という主張が出ています。
今日紹介するのは、ネットメディアとしては大手だけどマスコミとしてはどうかな、な側面もある、「オーマイニュース」の記事です。オーマイニュースの記事は市民記者が書くので、個人ブロガーの私が言うのは失礼だとは思いますが『意外なほど』ちゃんとしたものもあれば、途中で完全に呆れて、「ハッ、私は今なにをしているんだ」となる、そんなものもあります。
今回のソース記事を書いた人は、キム・グァンウク氏で、何故か本記事には書いてませんが、他の記事、例えば「『けんかん』の世界」シリーズには、プロフィールに「岐阜協立大学講師」となっています。氏の主張は、「日本が韓国保守派の勝利を願っている。これは、韓国の地位が高くなったからでもある」です。以下、オーマイニュース去年12月29日の記事、<<~>>が引用部分となります。
<<日本でも韓国大統領選挙に対する関心が熱い。新聞とラジオ、テレビは2~3日間隔で韓国で発表された世論調査を根拠に当選可能性を予測、報道している。日本のメディアは韓国の与党と野党大統領選挙候補それぞれが当選した場合、日本に及ぼす影響を中心に報道している。けんかん論者だけでなく、朝鮮半島専門家として招待された人も、大統領選挙を「日本に対する有利・不利」を中心に分析している。韓国で直接候補者とのインタビューを通じ、確認しながら報道している。
日本政府は文在寅政府に対して否定的な態度を堅持している。これは首相が変わっても、韓国との関係改善の兆しを見せないでいる理由とも繋がっている。これにより、韓国で政権交代を通じて新しいリーダーシップで韓日関係が改善されることを希望しながら期待している。このような期待だけを見ても、与党・野党代表の中で、日本がどちらを好むのかが分かる。
「国民の力(※保守政党)」も、このような構図が親日か、反日かの論争にされることを警戒しているため、6月ユン・ソクヨル候補が大統領選挙に出馬する場所として、尹奉吉(ユン・ボンギル)記念館を選択したと思われる。これは選挙を有利に展開するための選択肢であろう。日本の主流は、進歩革新(※左派)の現政権・与党候補よりは、保守政権に変わることを望み、保守現実主義性向の野党候補に注目、及び期待している。
日本政府は、終戦宣言に反対する立場で、具体的に米国に圧力をかけている。終戦宣言について大統領候補間の賛否は、保守・進歩対立に起因すると分析している。日本の朝鮮半島専門家たちも、韓国内の保守・進歩葛藤は、分断と冷戦、軍事政権と民主化の過程で発生したが、すでに植民地時代に根があると指摘している(※部分引用ということもあって分かりづらい文章ですが、「現在の保守・左派の対立の根源は、親日派と独立派の対立であり、終戦宣言の賛否もそれと繋がっている」という意味です)。
日本は、盧武鉉政府を継承して正義と理念を重視する文在寅政府を、現実主義の立場で自分たちの正義だけを絶対視すると批判している。内政だけでなく国際関係でも継続性が必要だが、これを軽視しながら自分たちの正義と道徳性だけを強調すると批判している。核を持ったまま北朝鮮が終戦宣言に署名すれば、北朝鮮に核とミサイル廃棄をどうやって要求する気か、現実的ではない、そう批判する。終戦宣言は在韓米軍撤収と韓米同盟の解体につながり、これは東アジアの安全に脅威を加える結果になると懸念している。
韓国の対北政策と対外政策が変化すれば、これは日本にも大きな影響を及ぼすため、大統領選挙に注目し、大統領候補者の対外政策を通じて次期政府の外交政策について予め検証しようとしているのだ。成長を重ねた韓国の地位が、日本の大統領選挙報道にも影響を及ぼしているという印象を受けた。だからこそ、どの候補が大統領になるかによって、日本の大韓政策が変わらなければならない、具体的な対策を設けておかなければならないということになるのだ・・>>
日本での韓国大統領選挙関連報道・・といっても、そんなに多かったかな。これぐらいなら、いままでとあまり変わってない気もしますが。それに、隣国の大統領候補が気になるのは、それは地位ではなく、どちらかというと「地理(地政学)」の問題じゃないでしょうか。強いて言うなら、あくまで無茶苦茶『強いて』いうなら、ですが、「首脳会談してください」としつこく要請する/される関係なら、その方が「地位」という単語に近い気もします。
最後に、どうでもいいことですが引用部分でちょっと時系列がズレているところがあります。「国民の力が出馬場所を~」となっていますが、ユン・ソクヨル氏が出馬宣言したのは6月で合ってますが、そのときはまだ国民の力に入党するとは言ってませんでした。入党したのは7月30日です。
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