日米の2+2会談で、敵基地攻撃能力についての検討が行われたとの報道がありました。その件で、韓国側のメディアは主に『韓国はなぜ会談が無いのか』とする記事を載せていますが、中には、日本の敵基地攻撃能力について『韓国の対外環境の悪化』『米国は支持したのか?支持したのか?』とするものもあります。韓国が日本をどう思っているのか、もう少し広く考えれば、日本に『どうしたいのか』が垣間見える記事とも言えるでしょう。以下、二つ引用してみます。各紙、<<~>>が引用部分となります。
<<7日実施された日米外交・国防長官(2+2)会談で、専守防衛問題で議論が起きている日本の「敵基地攻撃能力」保有に関する議論がなされたと伝えられた。米国が支持したかどうかに関心が集中している。この日の2+2会談後、米日が発表した両国の共同声明には、変化する安全保障上の課題に対応するため、「同盟を現代化し、共同の能力を強化する決意を表明した」と明らかにした。また、「困難が加わる地域の安全保障環境に対応する上で、日米は今後、それぞれの安全保障戦略に関する『主要文書』を通じて、同盟としてのビジョンと優先事項の整合性を確保することを決意した」とした。
日本日経新聞によると、林外相は会談で国家安全保障戦略、防衛計画大綱、中期防衛力整備計画など「3大安保戦略文書」を改正すると、米国に公式に伝達した。声明で言う「主要文書」はこれを指摘するものと見られる。特に声明は国家防衛に必要なすべての選択肢を検討する決意を表明した」と明らかにした(※敵基地攻撃能力が明記されているわけではなく、『あらゆる選択肢』となっています)。
米国が日本の敵基地攻撃能力保有についてどのような立場を見せたかは知られていない。ただし、林外務相が記者会見の冒頭発言で「日米両政府はそれぞれ国家安全保障全力を皮切りに戦略文書の改正を進めている」と関連議論をしたと明らかにした。また「日本としても国家安全保障戦略改正などを通じて日本の防衛力を根本的に強化するという趣旨で説明した。米国から強力な支持表明があった」と話した。彼が、米国側が「強力な支持」を表明したと言及した点からして、米国が肯定的な立場を表した可能性を排除できない・・(ニューシース)>>
<<・・去年3月、米日2+2会議が7年半ぶりに、韓米2+2会議が5年ぶりに開かれた。それからわずか10ヶ月ぶりに日米2+2会談が開かれたのだ。以前よりはるかに進展し密着した協力内容を導いた。日米安保協力が質的変化を遂げながら、日本が事実上「専守防衛」の原則を捨てたということも、われわれとしては気になるしかない部分だ。日本との複雑な過去史問題は置いといても、朝鮮半島の緊張感が高まったのだ。北朝鮮が「二重基準撤廃」と「対北朝鮮敵対時政策」を対話の条件として掲げる状況で、「対話と外交」を通じた北朝鮮核問題解決のための対外環境がさらに悪化したわけだ(イーデイリー)・・>>
気のせいか、北朝鮮のミサイルについて心配しているのは一部の保守紙だけのようです。日本の敵基地攻撃能力に心配する(趣旨の)記事のほうが多いような。
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