韓国で広がる「日本危機論」(?)

今週あたり、韓国では日本関連で2つのニュースが大きな話題となりました。一つは、富士山が噴火か爆発かをして1億2千万人が死ぬかもしれないというニュース。もう一つは、日本はいずれ先進国から脱落するという野口悠紀雄教授の記事(ダイヤモンド・オンライン)。

本ブログ読者の皆さんなら「概ね予想がつく」でしょうけど、韓国、特に左派が多いダウムでは、1日以上ニュースrなキング上位にあり、全国紙含めて多くのマスコミがこの2つの件を『日本の著名な人が言ったが~』な形で報じました。しかし、こういうものに限って『日本人が言った』を徹底的に強調するのは、なぜでしょうか。『国際法を守れ』も日本の著名人が言ったはずですが。

で、この件でなにか逆のニュース、例えば、少しでもいいから『なんでそんなものがこんなに大きなニュースになるのか』を問題視する記事はないのか・・ふっと、今朝あたりからその点に注目、検索してみました。すると、失礼ですが聞いたこともないネットメディアが一つだけ、ヒットしました。こういうところから引用するときにはいつも『書いた人が誰なのか』などを併記しますが、それも今回はよく分かりません。内容はともかく、『これしかなかった』ので、引用してみます。記事は、こういう現象を『日本危機論』とし、『韓国にとっては嬉しい話だが、本当にそうだろうか』な内容を書いています。ソース元はニュースクレイム(claim)で、<<>>が引用部分となります。

 

<<今、日本危機論が尋常ではない。一つは「火山爆発」で、もう一つは「経済没落」だ。超巨大火山爆発に関しては、なんと1億2000万人が死亡するかもしれないという危機論だ。それなら、日本人口全体だ。経済危機に関しては「韓国に遅れを取っている」という野口悠紀雄国立一橋大名誉教授の分析が注目を集めている。日本が先進国から脱落し、「G7」の地位を韓国に明け渡すという分析だ。「反日感情」が簡単ではない私たちにとっては、とりあえず「嬉しい知らせ」になるだろう。ソウル大アジア研究所が世論調査機関韓国リサーチに依頼したアンケートでも現れている。アンケートによると日本は『信頼できる国』調査対象20カ国の中で19位だったという。

それでも、日本は依然として「経済大国」だ。私たちはこれまで数えきれないほど「克日」を叫んだが、日本を越えないでいる。昨年の輸出が史上最大を記録したが、日本に対しては「慢性的な貿易赤字」のままだ。日本の「危機論」は主に内部で台頭している。それでは「解決策」を見つけて克服しようとするだろう。私たちは対照的に「自和自賛」だ。いざというときのための解決策を講じないでいる。

ジョンヤギョン(丁若鏞、1762~1836)は、日本が私たちを攻撃しないだろうと考えていた。 「日本を警戒する必要がない5つの理由」という文だ。1・日本は二度も私たちを攻撃したが、何も得ることができなかった。だから日本の民は、自国を恨んでいる。2・私たちは毎年数万石の米を日本に送っている。私達を攻撃しても、この米以上の利益は得られないだろうし、約定が破壊されるだけだ。3・清国は、私達を『左腕』と考えている。清国が私達を日本に渡すはずないだろう。4・今の日本は統合が出来ている。勝手に戦争などできない。5・昔は、日本が中国の文物を私たちから得ていった。しかし今は直接中国と取り引きし、製造する方法まで知っている。私たちから、荒くて質の悪いものを奪っていく必要などないのだ

彼は、誰もが認める朝鮮後期の「エリート」だ。そのエリートがこう考えていた。日本は丁若鏞が死んでから40年後、いわゆる「江華島事件」を起こした(※韓国では、日本がわざと起こした事件ということになっています)。韓国を「左腕」と考えているという清とも戦った。私たちは、この歴史をよく知っている>>

 

丁さん、「5」でなにげに『韓国基準で歴史歪曲になる』こと言ってませんか・・な気もしますが。それはともかく。自画自賛するな、反日感情によるものにすぎないだろう、そんな趣旨は分かりますが、なんでこう、こんな記事でさえ、『日本が攻めてくるぞ うわあぁぁぁ』に全てが集約されるのか。反日感情への批判すらも、反日感情から抜け出せない・・そんなところでしょうか。

結局、考えたとおりのエントリーは書けなかったけど、まぁこんなことがありました、という内容にはなったので、夕方のエントリーはこれで失礼します。明日から、またいつもの時間に(・∀・)ノ

 

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