チェックが足りなかったのか、私は気づきませんでしたが、14日、産経新聞に「韓国の公捜処 権力の私物化は許されぬ」というコラムを載せました。リンクはこちらになります。
本ブログでも紹介したことがありますが、検察改革の一環として現政府で新設された情報機関「高位公職者捜査処」が、具体的な理由も明らかにせず、日本マスコミの韓国人記者を含め大勢の人の通信履歴などの情報を照会しました。産経新聞は、この件で、(韓国は)『これでも民主主義国家だと言えるのか』とするコラムを載せました。
2014年、加藤達也ソウル市局長が朴槿恵当時大統領についての話を韓国紙から『引用』する形で記事に書いたばかりに、長い期間、韓国で苦しい思いをされました。産経新聞としては、当時のことも繋がったのでしょう。
韓国ではソウル新聞がこの件を紹介しています。記事を紹介する内容は、先の原文へのリンクがあるので省略しますが、ソウル新聞は産経新聞の『これでも民主主義国家か』を『極端的な表現』としながら、批判しています。わざわざ『日本人でごめんなさいというべきだ』というYTNの発言を出すまでもなく、大統領自ら日本を『盗人猛々しい(賊反荷杖)』と話す韓国なのに、これぐらいの表現を『極端的な批判』としているのが、まず驚きです。
そういえば、当時、韓国と日本の一部のメディアで「賊反荷杖は、『盗人』のように人を罪人扱いする表現ではないので、ずっとマイルドな表現」という主張が相次ぎ、韓国の「賊反荷杖」ウィキページに「日本の盗人猛々しいよりはマイルドな表現」という追記が付いたりもしました(笑)。多分、『賊(盗賊)』が何の漢字か知らなかったのでしょう。これは、盗賊が自分の罪の許しを請わず、杖で攻撃してくるという意味で、訳は「盗人猛々しい」で合っています。
次に印象的(?)だったのは、どうしてもこれを『左派への攻撃』にしたいあまり、理屈が崩壊している点です。ここはちょっと引用してみましょう。 <<・・産経は「捜査権などは、国民から信託されたもの」とし「民主主義を毀損する権力の私有化は許されないことを、文在寅政権は知らなければならない」とした。過去史、領土などの問題で日本保守右翼の立場を代弁している産経は、進歩(左派)の文在寅政府に対して、ずっと批判を続けてきた。2014年には加藤達也当時産経ソウル支局長が、セウォル号事故当日、朴槿恵当時大統領の行為に関連したコラムを書いて、訴を起こされたりもした・・>>
いや、「左派を攻撃してきた」なら、そこで朴槿恵氏の話が出てはおかしいでしょう。それに、そのコラム、韓国紙の書いたものを引用する形のものでした。そんなことがあったからこそ、産経新聞としては、今回の件を見過ごすわけにはいかなかったのでしょう。コメント欄はダウムもネイバーも同じで、『日本よりずっと民主主義の韓国に、日本がこんなことを言うのか』などの内容ばかりです。
1980年、当時在韓米軍司令官だったジョン・ウィッカム氏が、「韓国の人たちは、レミングスのようだ。ただ指導者の後に列を作るだけだ。彼らに、民主主義が似合わない体制ではないだろうか」と話したことがあります。1980年8月8日、NYTとのインタビューの際にそう話したそうですが、AP通信じゃないのか、という指摘もあります(韓国側のネット情報ですが)。ただの俗説だという指摘もありますが、一般的にレミングス(タビネズミ)は、後先考えずにリーダーについていくだけ、例え崖から落ちて全滅することがあっても、ただついていくと言われています。確か、かわいいPCゲームもありました。何も考えずに、ただ進むだけのキャラたちを、ゴールまで誘導するタイプの。
さぁ、どうでしょう。指導者に列を作る人たちも確かにいます。指導者とは反対に列を作る人たちもいます。それが克明に二分されていて、いつも対立します。ただ、『後に列を作る』だけなら、それは指導者ではなく、やはり反日思想でしょう。そこに列を作って付いていけば、いつまでもいつまでも善人でいられるし、誰に何を言われても何の反省も路線変更もせずに済みますから。ほら、今回の記事に対する反応も、すべてが「日本は民主主義じゃない」なものばかりです。極めて一部だけ、普通のコメントもありましたけど。今日、朝から文章がちょっとおかしいですね。もう少し頑張ります。
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