岸田総理の施政演説で、韓国がどう表現されるのか。いつも韓国側では、複数のメディアから記事になります。今日も演説がありましたが、当たり前というかなんというか、前回と同じ内容でした。「国家間の約束を守れ」です。韓国側では、『今回も関係改善のシグナル(合図、信号)は無かった』と報じています。
いや、そんなシグナルがあるはずが無いでしょう。韓国側が何もしていないから。テレビに何も繋げていないから、外部入力に「NO SIGNAL(信号がありません)」と出てくるのは当然です。これもまた、最近流行っている『韓国は何もしなくていい』という考え方と繋がっている気もします。もう、岸田さんになる前から、もう結構長い期間、ずっと「国家間の約束をー」がメインディッシュだったのに、いまさら何を言うのでしょう。韓国側の記事を一つ、該当部分だけ引用します。<<~>>が引用部分となります。
<<岸田文雄日本首相が17日、韓国裁判所の個人賠償判決など韓日対立懸案と関連、韓国政府主導の問題解決を繰り返し主張した。岸田首相はこの日午後に開かれた定期国会開会式の施政方針演説で、韓国を「重要な隣国」と規定した後、「韓国に対しては、日本の一貫した立場に基づいて適切な対応を強く要求する」と話した。
岸田首相が言及した韓国の「適切な対応」とは、両国間の最大懸案である徴用や慰安婦問題が1965年に締結された韓日請求権協定と2015年の韓日外交長官「慰安婦合意」で完全に解決されたため、これを認めなかった韓国裁判所の判断は、国際法違反だという論理のもと、韓国政府が司法的判断を是正する対策を出すように、との主張だ。彼は就任直後の昨年10月8日臨時国会で行った所信表明演説でも同じ趣旨で言及したことがある。
この日、国会で外交演説に乗り出した林芳正日本外務相も、「竹島は歴史的事実に照らしても国際法上でも日本固有の領土」とし「この基本的な立場に立脚し、毅然として対応する」とし、無茶な主張を続けた。日本外務相が新年外交政策の基本方向を説明する定期国会外交演説形式を借りて領有権を掲げたのは、安倍晋三首相内閣の2014年から、今回で9年連続だ。このように、近いうちの韓日関係改善のシグナルは、感知されなかった・・(文化日報)>>
日経新聞から全文を調べてみましたが、「重要な隣国である韓国に対しては、我が国の一貫した立場に基づき、適切な対応を強く求めていきます」だけで、すいぶんとさっぱりした印象です。記事で所信表明演説の話が出ていますが、じゃ、ちょっと遡ってみましょうか。以下の各演説引用は、総理官邸ホームページからです。
去年12月6日の所信表明演説では、「重要な隣国である韓国には、我が国の一貫した立場に基づき、引き続き適切な対応を強く求めていきます」でした。『引き続き』がある以外は、今回と同じです。岸田総理初の国会演説だった去年10月8日の所信表明演説では、総理は韓国のことをこう言ってました。「韓国は重要な隣国です。健全な関係に戻すためにも、わが国の一貫した立場に基づき、韓国側に適切な対応を強く求めていきます」。ちなみに「健全な関係に戻すために」は、菅総理の頃から確認できます。
消えた部分を見てみると、まず『健全な関係に戻すために』が消え、次は『引き続き』が消えました。深い意味なく消された可能性だってあります。でも、これらの意味を考えたほうが、少なくとも『ウム、関係改善のシグナルは無かった』よりは建設的かもしれません。
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