韓国紙の東京特派員『いつまで東京タワーに台湾旗ライティングができるかな?』

韓国紙ファイナンシャル・ニュースの東京特派員が、日本と台湾の関係を、なんというか、まるで『うまくいかないでほしい』と祈っているような、そんな記事を載せました。

本ブログで最近よく取り上げますが、韓国では日韓関係だけでなく、米中対立においても、韓国は「何もしなくていい(今まで通り、戦略的曖昧さを維持すればいい)」という『何もしなくても解決できる、身分の高い両班モード』主張が広がりつつあります。

大勢の安保関連専門家たちが、結構前から「このままではマズい」という主張を続けてきたにもかかわらず、です。日韓関係がどうにもならないと分かった途端、『何もしなくていい』という主張が強くなったのと、似ている気もします。

そういう流れと関係があるのでしょうか。最近の日本と台湾の関係を、『どうせ計算によるもの』とし、東京タワーが台湾国旗『青天白日旗』ライティングを2年連続で行ったことで、ファイナンシャルニュースの特派員は『いつまで続けられるかな?』としています。以下、引用してみます。<<>>が引用部分となります。

 

<<日本の正月連休期間、2日の夜、ときめく一瞬があった。東京タワーがオレンジ色ではなく「青・白・紅」でライティングをされたのだ。「まさか、太極旗を象徴したのか」 「韓日関係が良くない時期に、東京に住む韓国の人を元気づけるため、韓国企業がお金を使ったのか」。東京タワーに入った鉄筋計4000トンのうち、約3分の1は朝鮮戦争に使用された米軍の戦車スクラップのものだ。

日本高度成長の象徴物に韓国戦で使われた鉄が溶け込んでいるということは、多くの事実を含めている(※韓国は、日本が戦後発展できたのは朝鮮戦争のおかげだと強調しています。一部の人たちは、これを「日本が韓国にもっと譲歩すべき」の論拠としています)。

韓国国旗ライティングへの喜びも束の間、この日の青・白・紅の色は太極旗ではなく台湾の「青天白日満地紅旗」だったと知った。「新年、日本と台湾の友好関係をさらに発展させ、台湾訪問を活性化しよう」というメッセージを込めたという。観光広報に精通したある挨拶は「東京タワーに『企画物』としてライティングするにはお金がすごくかかるが、日本の象徴物という点で、国家間の政治的関係も考慮されただろう」と話した。このライティングは昨年1月3日に続き、今回が2年連続だったという・・

・・(※中国は日本企業にとって大きな市場だ、台湾の有事、日本が台湾の味方になるのだろうか、などの話を続けた後に)年初の東京タワー台湾旗ライティングイベント、果たしていつまで続けられるのか?それが、一つのシグナルになると見ている>>

 

もし太極旗だったら、韓国メディアは「東京を韓流が席巻」「韓国の地位の象徴」と大騒ぎになったでしょう。韓国の国旗じゃないと分かってスネた、というのは分かりますが、だからといって韓国の特派員がここまで日台関係を『うまくいかないでほしい』なニュアンスの記事を書くとは、これいかに。本当に、国家から人まで、自由民主主義陣営としての自覚が無いな・・と、改めて思わざるを得ませんでした。まさかとは思いますが、もし台湾に何かあった際、韓国は何もしなくていいと思っているのでしょうか。それこそ、韓米同盟最後の日になるかもしれませんが。

余談ですが、どうしても『朝鮮戦争で日本が得をした』という主張に繋げたいようですが、当時、戦車の処分に困っていたのは米軍です。鉄が足りなくて困っていたのは日本です。その利害が一致したのが、そんなに不思議なことでしょうか。朝鮮戦争のとき日本の協力が無かったら、韓国に上陸できた戦車の数はどうなっていたかな?ということも考えてほしいものです。

 

 

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