佐渡島(さど)の金山、世界遺産推薦を保留か

11月から本ブログでたまに取り上げてきた佐渡金山(佐渡島の金山)、世界遺産登載推薦が保留されるとの記事がありました。

衝突すべきはちゃんと衝突すべきだった、と見るか。それとも、端島のような微妙な妥協よりはマシだと見るか。今回の保留に対する意見は分かれることでしょう。ただ、またも韓国側の感情的措置により、日本の遺産が正当に評価される機会を失ったことだけは間違いありません。以下、聯合ニュースから引用します(元ソースは読売新聞です)。<<>>が引用部分となります。

<<日本政府は、佐渡鉱山をユネスコ世界文化遺産として推薦する案を保留する方向で調律中だと、読売新聞が複数の日本政府関係者の説明を踏まえて20日報道した。報道によると、世界遺産として推薦しても、日本政府は韓国の反発などにより来年に行われる世界遺産委員会で登録される見込みがないと判断し、来週ごろ方針を正式に決定する。ユネスコ世界遺産委員会の審査から脱落した候補が、後に世界遺産に登録された事例はない・・

・・日本政府が先に審査制度変更を主導したことが、今回日本政府に不利に作用した側面もあると見られる。ユネスコは世界記録遺産登録時に反対する国家があれば審査を中断し、対話をするよう、昨年、制度が改編された。日本が反対すると事実上、世界遺産に登載できないようにする措置だった。今回は文化遺産なので分野は違うが、日本が逆の立場で世界遺産登録を推薦すると、ダブルスタンダードという批判を受けることが予想される。

これと関連して外務省内部では「今回は日本が逆の立場にあり、韓国の反発の中で推薦すれば、国際社会の信用を失う可能性がある」という判断が作用したと、読売は伝えた。日本文化審議会は、佐渡鉱山を世界遺産に推薦候補に選定すると先月日本政府に通知したが、日本文化庁は「政府内で総合的に検討する」と異例の余地を残した・・>>

 

じゃ、一つ疑問が残ります。日本政府として、『反対する国があると事実上登載できない』とルールが変更されているのに、なんで登載推薦の話が出たのでしょうか。韓国側が反発することは容易に予測できたはずですが。ここからは完全に私見ですが、「佐渡島の金山(佐渡金山)」の世界遺産登載の流れは、制度が変わる前からあったからだと思われます。佐渡市のホームページで見つけた内容ですが、『2010年11月22日、佐渡金銀山は、「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」としてユネスコの世界遺産暫定リストに記載されました』、とのことでして。

自治体の立場もあるし、日本内部でずっと話が続いて、結果的に政府推薦の段階まで来てしまった・・でも文化庁はそういう事情を知っていたので『検討』という余地を残した、といったところじゃないでしょうか。繰り返しになりますが完全に私見で、根拠はありません。

 

 

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