一つ前のエントリー、いわゆる「独島(※竹島のこと)ギフト」の絵について、ちょっと考えてみました。まず、二枚の絵を見てください。
この絵は、贈り物のパッケージに使われた問題の絵です。いろんねメディアに載っていますが、中央日報からキャプチャーしました。絵の右側、何かの建物が見えます。シルエットのような絵だからか、それとも、絵全体で『直線』がここにしか無いからか、この建物が妙に目立ちます。
そして、同じく中央日報からのキャプチャーですが、これが、実際の写真です。赤い円のものが、その建物です。これが何なのかというと、普通の灯台ではなく、竹島に勤務する韓国の警察たちがいる建物も同じ場所にあります。韓国では独島警備隊と言い、いわば、この建物は警備隊の施設です。ご存知、この前、日本が日米韓共同記者会見を拒否するきっかけにもなった「韓国の警察総長が竹島上陸」件も、ここにいる警察を励ますためというのが、表面的な理由です。
ここまで明らかなのに、韓国各紙は、『独島を連想させる絵』という表現を使っています。『日本大使館に、独島の絵(のギフト)を贈った』事実そのものを否定しているわけです。すなわち、賛否を公論化する必要はない、これが竹島だという確証があるのか、そんなスタンスです。日本側の抗議はもちろんのこと、万が一にも、韓国内で「いくらなんでも日本大使館にこんな絵を贈ったのはやりすぎだ」という意見が出てくるのを、防ごうとしているのでしょう。特に聯合ニュースなどは、「日本が、日の出と島なのに、独島を連想させる絵だと『無理押し(생떼)をしている』」という記事を載せています。以下、引用してみます。聯合ニュース、 <<~>>が引用部分となります。
<<「『独島が描かれている』日本側の無理押し、、駐韓日本大使館、文大統領の贈り物を返送(題)」。文在寅大統領のソル プレゼントに独島の絵が描かれているという言いがかりをつけ、駐韓日本大使館がプレゼント受領を拒否したことが明らかになった・・(一つ前のエントリーと重複するので省略します)・・
・・返送理由としては、ギフトボックスに独島を連想させる絵が描かれているという点をあげたという。日本大使館はこのプレゼントを返し、韓国政府に「歴史的事実に照らしても、国際法上でも、日本固有の領土で、とても受け入れられない」と独島領有権を主張して抗議したことが分かった。
ギフトボックスの表側には、島を背景に日の出シーンが描かれているだけで、日本大使館はこの島が独島を連想させると主張しだしたのだ。先に林芳正日本外務相は去る17日定期国会外交演説を通じて「竹島は日本固有領土」と無茶な主張を繰り返した。これに韓国外交部はスポークスマン声明を通じて「日本政府は歴史的・地理的・国際法的に明白に私たち固有の領土である独島に対する無駄な主張と試みを直ちに中断せよ」とし、不当な独島領有権主張を即時撤回するよう促した>>
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