韓国大統領直属諮問機関、緊急声明・・「世界の良心に訴える」「米国は北朝鮮に報償を」「日本は平和のため韓国と共にあれ」

本ブログでも何度か出演(?)していますが、韓国大統領直属の諮問機関として「民主平和統一諮問会議」というものがあります。その諮問会議が、急に「米国は北朝鮮への追加制裁をやめて北朝鮮に報償を」「日本は平和のため韓国と共にいなければならない」「北朝鮮も対話に応じるべし」とし、これを「世界の良心に訴える」と緊急声明を出しました。中国にはほとんど何も言っておらず、韓国が何かをやるという内容はまったくありません

ここの人たちは、一応、政治家ではないので、大統領が言いづらいことを『代わりに』言う仕事をしたりします。そう考えると、もう『良心に訴える』以外に、言えることが無いのでしょう。いつぞやの「韓国への愛は無いのか」と同レベルに見えます。現在の韓国外交の立ち位置(地位?)を露骨に表す寸劇ではないでしょうか。以下、ニューシースです<<>>が引用部分となります。

 

<<民主平和統一諮問会議(民主平統)が、北朝鮮、米国、中国、日本に朝鮮半島の平和のための対話ムードの造成を促した。北朝鮮には対話に応じること、米国には韓米連合訓練の延期、中・日には3か国首脳会談の再開などを要求した。民主平統は24日、イ・ソクヒョン首席副議長名義で緊急声明を出し、「朝鮮半島情勢が重い状況を迎え、当事者は2018年の平和精神に戻ることを促す」とし、このような主張を出した。

まず声明は「北朝鮮が核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)を再開しようとする動きを見せているが、それは平和交渉を破る行為になるだろう」とし「北朝鮮は即座に対話に応じ、非核化と繁栄の道を歩まなければならない」とした。また「米国が追加制裁を推進するのは、朝鮮半島の状況をさらに悪化させるだけだ」、「ハノイ会談決裂後、不信に満ちた北朝鮮と対話を再開するためには、バイデン政府の態度変化が切実に求められる」と述べた。

それと共に、米国に「北朝鮮に対する信頼再構築のために、政策の一部緩和措置が必要だ」、「国連が北京オリンピック期間中、全世界は紛争を止めようという休戦決議案を採択した平和精神に基づき、3月に予定された韓米連合訓練は延期が望ましい」とし「同じ文脈でウクライナ紛争も平和的に解決しなければならない」とした。

さらに、「北朝鮮が核実験と長距離弾道ミサイル実験を止めたのは、2018年、米朝の相互約束によるものだった」とし、「米国は北朝鮮に対して報償を提供する必要がある。制裁ばかりの対北政策は北朝鮮を中国側に押し付けるだけだ」と添えた。日本に対しては、「日本は終戦宣言の締約国ではないが、北東アジア国家として平和のために韓国と共にしなければならず、韓日関係は改善されなければならない」とし「韓中日首脳会談が再開されなければならない」と促した(※韓国では、日中韓首脳会談が開催されなくなったのは日本が反対しているからだ、ということになっています)。

また、「交互に主催したベセト(北京、ソウル、東京)会談が2019年以降中断されたのは、3国関係梗塞の一原因となっている」とし「韓中日首脳会談の再開を中国と日本に強く促す」と明らかにした。それと共に「平和より強い戦略はない」とし、「朝鮮半島の平和のための韓国政府と国民の訴えに、全世界の良心の呼応があることを期待する」と述べた>>

 

「平和のために韓国と共にあれ」が特にそうですが、記事を読んでみて、「うわ、なんだこれ」と思いました。最初から最後まで、「オマエはオレと一緒にいないとダメなんだよ」と「オレの言う通りにするとすべてうまく行くんだよ!」の組み合わせです。というか、大勢の人たちがCVIDという単語に注目しているこのタイミングに、北朝鮮への報償を言い出しますか。本当にK(空気)を読め、としか言えません。いったいどれだけ自覚が無いのでしょうか。

そう、繰り返しになりますが・・この緊急声明が、韓国外交の『地位』を確実に示しているとも言えるでしょう。良心に訴えないで、「両親」にでも買ってもらったらどうでしょうか。どこで売ってるかは知りませんし、そもそも何を欲しがるのかもピンときませんが。

 

 

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