韓国紙「米国は、もっと大物を韓国大使にすべし」 → 米国、韓国大使に「北朝鮮制裁専門家(原文ママ)」を内定

怪獣~退治の~専~門家・・は関係ありませんが、『対北制裁の専門家(ソース記事原文ママ)』が駐韓米国大使に内定されました。

「日米韓協力が重要」と言いつつ、駐韓大使は内定すらしなかった米国政府。内定してもそれから議会でOKが出て、『任命』になるまで数ヶ月はかかるため、韓国側の複数のメディアから「韓国がスルーされているのではないか」という記事が出たりしました。中には「小物は要らない」「韓国大使は重要だから時間がかかるだけ」とする記事もありましたが。

その韓国大使に、フィリップ・ゴールドバーグ氏が内定されました。勉強不足で、どのような方か知りませんでしたが・・韓国各紙によると、「対北強硬派」「対北制裁専門家」だそうです。オバマ大統領のとき、対北制裁を総括していた人物だ、とのことでして。時期からして、今の対北制裁の枠組みを決めた人、といったところでしょうか。

多分、最近の北朝鮮の相次ぐミサイル発射が、氏の内定を決めたのではないでしょうか。別記事だと、韓国政府は「去年12月にすでにアグレマン(同意要請)が来ている」、すなわち最近のミサイル発射は関係ないという趣旨を話しているそうですが、それなら『大使なら、すでに任命同意が来ている』と自慢げに答えていたはずでは?な気もします。以下、本エントリーは国民日報から引用します。<<>>が引用部分となります。

 

<<「バイデン、駐韓米大使に「対北朝鮮制裁専門家」ゴールドバーグ内定」(※題)。1年以上空席だった駐韓米国大使に、米国国務省で対北朝鮮制裁履行を総括する業務を担当したフィリップ・ゴールドバーグ、コロンビア駐在米国大使が内定された。北朝鮮の相次ぐミサイル挑発で対北制裁を強化しなければならないという声が大きくなった状況で、対北朝鮮制裁を調整した人が内定されたのだ。

ジョーバイデン米国政府は最近、新任駐韓大使にゴールドバーグ大使を内定し、韓国政府にアグレマン(駐在国任命同意)を要請した。大統領府高位関係者は「現在(駐韓大使)内定者が韓国政府に通知された状態」と話した。ゴールドバーグ大使は、国務省が外交官に付与する最高位の職級である「キャリア大使(Career Ambassador)」だ。ゴールドバーグ大使は2019年から現在までコロンビア駐在米国大使である。ゴールドバーグ大使は2013~2016年フィリピン駐在大使、2010~2013年国務省情報調査局(INR)担当次官報をそれぞれ歴任した。

2006~2008年にはボリビア駐在大使を過ごし、エボ・モラレス・ボリビア大統領から追放命令を受けた。左派のモラレス政権と衝突したボリビア元国防長官の米国亡命を成功させたからだ。特にゴールドバーグ大使は、オバマ政権の2009~2010年、国務省の国連対北朝鮮制裁履行担当調整官を務めた。国連対北朝鮮制裁決議1874号の履行を総括し、これと関連した国際協力を調整していた・・

・・韓国政府がアグレマンを付与すれば、米国はゴールドバーグ大使の指名事実を公式発表すると予想される。その後、上院の承認手順に入る。ただ、指名後、上院の承認手続きを経て赴任するまで数カ月はかかるため、実際の大使任期は韓国大統領選挙後になるという展望が出ている>>

 

さて、個人的に、次の大使は「米国による韓国大統領選挙結果予測」とも関係があるだろうと見ていましたが・・ちょっと分かりませんね。ユン・ソクヨル氏の当選を予想しての人事なのか、イ・ジェミョン氏を予想してのことか。どちらにも対応できそうです。そんなの関係なく、『北朝鮮の挑発』を最優先に決めただけかもしれませんが。

とりあえず、よかったですね。「リッパートやハリスのような小物は必要ない」という主張もありましたが、ちょうど、専門家さんが来てくれて。怒りの国から制裁のために来たぞ大物ゴルドバマン・・かどうかはともかく、前にも引用した記事ですが、週間韓国(韓国日報の週刊誌)記事を引用して終わりにしたいと思います。あと、更新時間が急に変わった点、もう一度お詫び申し上げます。どうしてこうなったのか自分でもよく分かりません。

 

<<・・マーク・リッパート大使がバラク・オバマ大統領の側近だったという点は認めるが、彼を『大物』に分類することは難しい。韓米関係の地位は、オバマ政府と比較できない水準に格上げされた。政治関係ではなく、韓国の経済的地位が韓米関係の変化を主導した。米国の政治に詳しいある人は最近、「半導体とバッテリーだけでも、韓国は米国にもっと大声を出すことができる」とまで述べた。

バイデン政府は、そんなにも必要とされた投資をした国にふさわしい人を、大使に送らなければならないという意味だ。能力も重要だが、結局は韓国人の心を得ることができる大使が必要だ。ハリス大使が韓国で受け入れられなかったのも、韓国人の情緒を把握できなかった任命権者のミスだ・・(週間韓国、去年12月24日、書いた人は『アジア経済』ニューヨーク特派員です)>>

 

 

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