米国国防省の機関紙格「星条紙」、竹島は「日韓が領有権を主張する紛争島嶼」、尖閣諸島は「日本が実効支配している紛争島嶼」

25日にお伝えしましたが、米軍の機関紙格である「星条旗新聞(星条紙、 Stars and Stripes)」が、竹島を「紛争地域(島嶼)」と書いた件。個人的に、韓国の立場からして結構注目すべき案件だと思いますが、韓国では該当ソース記事以外はスルーでした。

ただ、ネットメディア「オーマイニュース」が、結構強くこの件に食らいついています。失礼ですが記事そのものは「ミグック(米国)が うわあぁぁぁ」な内容だけでどうでもいいですが、北方領土、尖閣諸島について星条旗新聞がどんな書き方をしているのかを調べた部分もあるし、引用してみたいと思います。微妙ではありますが、言われてみれば書き方が確かに違います。でも、ちょっとだけオチがあります。以下、オーマイニュースです。<<>>が引用部分となります。

 

<<インド太平洋戦略で日米関係が一層緊密になった中、米国が独島(※竹島のこと)と関連して日本に傾くことが多くなった。韓日関係が急冷した2019年8月25日、韓国が独島防御訓練に着手した時もそうだった。米国国務省関係者は異例的に「独島軍事訓練の時期と、メッセージ、増大規模は進行中の韓日葛藤を解決するのに生産的ではない」とし、この事案に介入した。

また、金昌龍(キム・チャンリョン)警察庁長の独島訪問をめぐって日本が激しく抗議した昨年11月19日、ソン・ヨンギル共に民主党代表が「独島は当然、韓米相互防衛条約対象領土に含めなければならない」と言うと、国務省広報担当室は「米国はリアンクル・ロックの領有権と関連していかなる立場も取らない」という立場を伝えた。韓国が独島を実効支配していることを考えると、事実上、これは日本側に傾く内容だ。

このような状況で、米国防総省の機関紙がまた日本に有利な記事を出した。現地時刻24日に発行された「星条紙」の記事「日本、紛争島嶼のイメージを使った韓国の贈り物を拒絶(Japan rejects gift of booze from South Korea that contained image of disputed islands」)で、独島が「紛争中の島」という認識を明確に表わした。

この記事は本文でも「ソウルの日本大使館は両国が自国と主張する島の形状を込めたという理由で、韓国大統領府が贈ったギフトを返送した」と報じた。 「紛争島嶼」、「両国が自国と主張する島(islands claimed by both countries)」という表現が入ったのだ。実質的に、日本の味方をしているようなものだ。

ジョーバイデン大統領と岸田文雄首相の首脳会談を報道した今月21日、聖条紙は「バイデン・岸田、初回談で中国・核武器について議論」という記事で、日本が実効的に支配、中国が領有権を主張する尖閣諸島について、こう報じた。「岸田は会談後、自身は日本防衛力を大幅に強化するという意志を表明し、バイデンは1960年日米安保条約を遵守するという米国の公約に言及し、日本が支配する紛争島嶼である尖閣列島(the Japanese-controlled disputed islands of Senkaku)を含むことを明らかにしたことに言及した」。このように米国は尖閣列島を言及するときは「日本が支配する紛争島嶼(Japanese-controlled disputed islands)」という表現を使用した。 紛争があるが、日本が支配する場所であることを明確にしたのだ。

日米同盟が一層緊密になる中、韓国に対する日本の態度が史上最高に強硬になり、自民党が新しい独島政策まで予告している。ここに米国国防部の機関紙まで独島は紛争島嶼だと言っているのだ。独島に向けて新たな挑発を準備する日本を相手に米国が力を加えているのだ。日本だけでなく米国によっても独島は新しい状況に追い込まれている・・>>

 

記事は基本的に、「米中対立が強くなれば、米国は竹島の件で日本の味方をする」という主張を展開しています。さて、どうでしょう・・ちなみに、北方領土については、「ロシアと日本が共に領有権を主張している紛争地域(disputed territory that is claimed by Russia and Japan)」と書いている、とも。

でも、オーマイニュースはこの件を「偏頗的だ」としていますが、重要な点を見落としています。公式機関紙ではないにせよ、機関紙格である星条紙としては、相応の書き方をしただけです。なぜ尖閣諸島だけ「日本が実効支配」を強調したのか。それは、尖閣諸島は日米安保条約の対象になると大統領がハッキリ言ってますから。それが書き方に影響したのでしょう。

 

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