韓国人教授「佐渡金山に関する論争は、結局は『併合が合法か、違法か』の論争になる。その点に備えないといけない」

趣旨は逆ですが(本ブログは合法だと、ソース記事は違法だとしています)、佐渡金山に関する問題は、結局は併合が合法か、違法かも問題になるしかない、という主張が出ました。

本ブログでは、旧ブログのときからのメインテーマであり、ちょうど1月29日に同じ趣旨を書いたばかりです(過去エントリー)。ですが、韓国ではこの話が出てくること自体を控える(議論になること自体を避けたがっている?)雰囲気があり、韓国側の記事で併合の合法・違法に関してここまでハッキリ書かれるのは、意外と珍しいことです。以下、該当部分だけ、聯合ニュースから引用してみます。<<~>>が引用部分となります。

 

<<・・この問題をめぐっては、日帝◯占期(※併合時代を意味する北朝鮮発の言葉)に行われた朝鮮人労働者の動員がどんなものだったかについて、本人の意思に反した「強制労働」だったという韓国の立場と、強制労働に該当しないという日本政府の主張が激しく対立し、妥協の余地を見つけるのが難しい状況だ。

日本政府は日帝強◯期1939年から段階的に進められた募集、官斡旋、徴用による朝鮮人労務動員が、太平洋戦争前に日本も加入していた「強制労働に関する条約(Forced labor Convention)」上の「強制労働」には該当しないと強く主張している。本人の意思とは無関係に徴集形態で連行された徴用すらも、国際法で許容される戦時動員だというのだ。特に、2015年の世界遺産登録過程で議論になった端島、別名軍艦島の炭鉱と同様に、佐渡鉱山でも国際法が禁止する強制労働はなかったという主張を繰り広げている。

そんな中、西岡力・麗澤大学客員教授は最近、産経新聞への寄稿文で、「1939年から行われた戦時動員で、合計1,519人の朝鮮人労働者が佐渡鉱山で働いた」とし、「 66%の1,005人は、佐渡鉱業所の募集担当者の現地募集に応じたものだ」と主張した。彼は、第1次募集に、ある村で20人が割り当てられたが、約40人の応募が殺到するほど人気が​​あったと主張した。

日◯強占期の労務動員に問題がないという日本政府の認識について、韓日文化研究所長のキム・ムンギル釜山外国語大学名誉教授は、朝鮮併合を合法と見るためだと説明した。日本は植民地だった朝鮮人を強制的に動員して労役させたことに対して国際法的に問題がないという「日鮮同調論」を主張し、韓国は併合自体を不法として見るため、強制動員をめぐる認識に差が生じたというのだ。キム教授は、結局、佐渡鉱山世界遺産登録審査の過程では、併合が違法なのかをめぐる根本的な問題が再び浮上するだろうとし、韓国政府レベルでこれに対する準備を徹底しなければならないと助言した>>

 

韓国の兵役も徴用の一種ですが、じゃ、全員が「わーい、兵役だ」と喜んで軍人になるのでしょうか。『本人の意思に反する』はいつでもどこでもあるものでしょう。積みゲーだってやりたくないのに仕方なくやるときがあるというのに(暴走するシンシアリーの文章

韓国側の表現は、そもそも『この人たち、なにが言いたいの』なものが多すぎます。明らかに『賠償(違法的なことに払うもの)』を要求しながらも、記事本文には『補償(法律とは関係ない)』と書いたり、併合時代は違法だとしながらも、「徴用」と書いたり(徴用は合法です)。挙句の果て、強◯徴用という謎の言葉が出てきたりします。ILO基準での違法労働は、韓国語表記だと『強制労働(foeced labor)』になります。それを強制動員と書いたり、強制労役と書いたり。これはこれで何かの作戦かもしれませんが、ややこしいことこの上なし、です。

今回のソース記事で私は驚いたのは、いまさら併合のことで『~だというのだ』としたり、「えっ、そうだったのか?」な書き方になっている点です。ひょっとして、韓国側のマスコミや市民団体って、自分たちが何を言っているのか、その中身が理解できないでいるのかもしれません。字は読めるけど、文章の内容が理解出来ない人たちのように。

 

※アップデートした内容はありませんが、コメントの注意事項を必ずお読みください

拙著著のご紹介&お知らせなど♨  以下、本の題の部分はアマゾン・アソシエイトになりますのでご注意ください。

新刊<文在寅政権最後の暴走>が発売中です。文政権で日韓関係がどう変わったのか、文政権の考える『まともな国』とはどんなもので、それは南北、対日、対米、対中関係をどう考えていたのか。そして、どう失敗したのか。次期大統領選挙や日韓関係はどうなっていくのか。そんな内容となります。

准新刊<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >が発売中です。日本語たる不思議、その圧倒的な行間。「ありがとう」たる行間の存在。それらについて考察した本になります。既刊として、日本滞在4年目の日常と、ラムザイヤー教授の論文騒ぎから見えてきた日韓の差を考察した<「自由な国」日本から見えた「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論>、併合時代や1965年(基本条約締結)の韓国語記事などから当時と現状を考察した<恥韓の根源>も発売中です。他の拙著については別ページにまとめました

サブブログに議論エントリー(1~3)と雑談エントリーを用意しました。長くなりそうな話にはサブを利用してください。シンシアリーはツイッターを利用しています。99%更新告知ですが、たまに旅行先の写真とか載せますので、よかったら覗いてみてください。

本ブログのプライバシーポリシーはこちらになります