(※少しだけ追記しました)韓国、新型コロナ患者を「季節性インフルエンザ」患者と同じレベルで管理する案を検討・・新規感染者は初めて3万人超え(人口比だと、日本の75,000~80,000人ぐらい)

感覚的に「5波ほどの被害は無かった」とも思っていますが、それでも大勢の人の命と経済活動を苦しめた、日本の新型コロナ6波。やっとニュースで「ピークアウトは近い」という話が聞こえるようになりました。実効再生産数も、ずいぶんとゆっくりではありますが(イライラします)、下がりつつあり、なんとか緊急事態宣言無しでいけるかな、と。

韓国ではちょうど新規感染者が急増中で、まだ今朝の発表(5日のデータ)前ですが、前夜の集計ですでに3万人を超えています。正式発表はもっと増えるのが一般的なので、31,000~32,000人ぐらい、でしょうか。日本で言う「75,000~80,000人」ぐらいです。昨日の朝の発表(4日のデータ)だと、重症者は257人、死亡者は24人と、1ヶ月前に比べるとかなり減っています。これについては、ちょっと後で書くとして・・(※追記・・36,362人でした。日本で言えば約9万人レベルです。重症者は12人(現状269人)、死亡者は22人でした。前日は27,443人、前週は17,512人でした)

あくまで「推移を見守ってから」が前提ではありますが、韓国防疫当局が、新型コロナ患者を「季節性インフルエンザ」患者と同じレベルで管理する案を検討している、と明らかにしました。ゼロコロナ『もどき』だった今までのK防疫からは、想像もできないほど柔軟な発想です。方向性としても、将来的にはそうなるでしょうし、なるべきでしょう。しかし、『今』の韓国でこんな話が出てくるのは、違和感があります。以下、中央日報系列の週刊紙「中央SUNDAY」の記事です。<<>>が引用部分となります。

 

<<新型コロナウィルス(コロナ19) の日別新規確診者数が、1ヶ月以内に10万人を超えるという展望が出た。わずか10日前まで、政府は今回の流行の頂点を「3万人」ラインと見ていたが、早くも外れてしまった。こんな状況なのに、当局は、「重症化・死亡リスクが安定的に維持でき、医療体系の余力が十分な場合、季節インフルエンザと同様の日常的な防疫・医療体系へと転換する可能性を、本格的に検討していく」と明らかにした。当局はまた「条件にもよるが」ウィズコロナ再推進を検討するとも言った。しかし、専門家たちはオミクロン変異がピークに達する前なのに政府の判断は早すぎると指摘している。

「10万人説」が現実になりそうだ。オム・ジュンシク、嘉泉(ガチョン)大学感染内科教授は、「現状況が続くと、3月初めには1日の確診者が10万人を超えるとみられるが、17万人までも上がる予測モデルもある」とし、「10万~15万人が毎日出てくる状況が、1~2ヶ月続くと、600万人程度が感染し、そこから流行の振幅が徐々に減るだろう」と展望した。

ジョン・ジェフン嘉泉大学予防医学科教授も「確診者の頂点を、少なくとも10万人と見ている」とし「それが、長くは2ヶ月まで続く可能性もある」と見た。キム・ウジュ高麗大学九老(グロ)病院感染内科教授は「確診者数がピークに到達せず、深刻な状況なのに、季節インフルエンザのように管理するとなると、いまは『希望を与えて苦しめる』ことにしかならない」と指摘した。

オム教授は「今は迅速抗原検査の偽陽性率より、偽陰性率を確認することがより重要だ」と強調した(※韓国は無条件的なPCR検査をすでに廃止、抗原検査キットで陽性になった人だけがPCR検査対象になります)。実際は感染している人が、自分を陰性だと勘違いして、感染をを広げることができ、早期診断と治療が遅れて重症になる恐れがあるからだ。迅速抗原検査で陰性が出ても、いわゆる「高リスク群」にはPCR検査を行うべきだとする声が大きい・・>>

 

他はともかくして、『他の国』でこんな話が出るなら、まだわかります。でも、韓国はまだ早すぎます。オミクロン株がメイン(5割以上)になってから、10日しか経っていません。いま韓国で減少しつつある重症・死亡者は、前のデルタ株の波(去年12月あたりがピークでした)によるものであり、オミクロン株(1月25日あたりからオミクロンがメインになりました)による重症者・死亡者はまだ本格的に発生していないのではないか・・そんな気もします。

もちろん、韓国は前のデルタ株の影響で、オミクロン波が始まる前から防疫措置を強化していたし、ブーストショットも進んでいるので、このまま重症者・死亡者が少なく済む可能性もあります。でも、デルタ波のときのあの騒ぎを思い出すと、どうしても『いや、まだ早すぎる』としか言いようがありません。

 

 

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