「地位が高くなったから、他人に配慮するのがふさわしい」と思っている人たち

位相(韓国では『地位』という意味です)で検索をかけていろいろ読んでいたら、なぜかベトナム戦に関連する記事がヒットしました。どういうことかと読んでみたら、韓国軍によるベトナム での民間人 『ギャ◯サツ』関連の内容でした。以下、ギャク◯ツは「◯◯」にしますので、ご理解願います。

なんでこんな記事が位相でヒットしたのか。それは簡単で、『謝罪しないのは、いまの韓国の位相(地位)にふさわしくない』という主張が載っていたからです。じゃ、地位の低い人は何をやってもいいということでしょうか。記事そのものもそうですが、韓国ならではの心理も垣間見える気がして、エントリーしてみます。以下、2021年6月30日、ノーカットニュースです。<<>>が引用部分となります。

 

<<ベトナム戦争の時、民間人◯◯を経験した生存者のウンユイェン・ティ・タン(※グエン・ティ・タン)さん(61)が、韓国軍による事件を調査する特別法の制定を、韓国国会に促した。タン氏は30日、民主党のキドンミン、イジェジョン、イギュミン議員と「ハンベ(同じ船)平和財団」が共同主催した懇談会にオンラインで参加し、「特別法が速やかに制定され、被害事実だけでもきちんと調査されることを願う」と述べた。

彼女は、「私が経験した事件の真実を知らせるために3回も韓国を訪れた」、「それにもかかわらず、韓国政府は今この瞬間まで無視し続けてきた」と吐露した。タン氏が住むベトナムフォンニ・フォンナット村では、去る1968年1月12日、住民74人が亡くなったまま発見された。米軍司令部とベトナム当局などはこの日、村を通り過ぎた韓国海兵隊『青龍部隊』が◯◯を行ったと指摘している。

当時8歳だったタンさんも友人5人と庭で遊んでいたが、銃声を聞いて小さな洞窟に隠れたものの、すぐに発覚して、うたれた。その後、傷口を手で押さえたまま逃走、米軍に救助された。懇談会でタン氏は「◯◯で家族を失い、長い時間一人で苦しみの中で生きてきた」とし「私はその悪夢から一度も離れたことがない」と打ち明けた。

続いて「しかし韓国政府は、私たちの村を一度も訪ねてきたこともなく、私たちが経験した苦痛から徹底的に目をそらした。私が韓国政府にベトナム人被害者103人の請願書を提出した時も、まさか韓国政府がこのような態度を示すとは想像もしなかった」と涙を流した・・

・・国会外交統一委員会与党の幹事を務めているイ・ジェジョン議員は、「私たちは、歴史的に私たちが経験した苦痛には自信を持って話しながらも、他人に与えた被害については話さなかった」とし「今の大韓民国の位相(地位)に照らしてみると、実に恥ずかしい姿だ」と指摘した・・>>

 

ベトナムでのことは、さほど目新しい内容でもありません。しかし、まさかこんなことにも『地位』が出てくるとは、これはどういうことでしょうか。まだ豊かになる前にやったことなら、そしてそれから豊かになれなかったなら、悪いことをしても『恥ずかしくない』という意味でしょうか。あの頃は仕方なかった、だからなんの恥もない、とでも言うのでしょうか。

似たような現象が、他の案件でもよく登場します。最近はあまり見なくなりましたが、つい数年前まで、「韓国人観光客たちが外国で起こす礼儀知らずな行動」を問題視する記事が結構ありました。主に、それによる各国の(韓国に対する)思わしくない感情を論ずるものでした。一例として、そんな類の記事を一つ紹介します。2016年10月26日、朝鮮日報です。

 

<<・・韓国人がアジア諸国で見せる礼儀知らずな行動は、ほとんどが、私たちの「優越的な態度」から始まったものだ。アジアで一目瞭然な経済成長をしたという自負心が、相対的に劣悪な低所得新興アジア国家を訪れたとき、偉そうな態度として表れるわけだ。実際、多くの外国人は韓国の人々の「優越的な態度」を最も問題として指摘した。高所得(29.9%)でも、低所得新興国外国人(25.2%)でも、問題と指摘された。

日本や台湾のように、昔とは違う韓国の位相(※地位)による、彼らの挫折感の表現として、韓国への反感が出てくる場合もある。韓国は最貧国から経済強国に目立った経済成長と、文化発展を成した国家だ。地位が変わった分、韓国を眺める周辺国の視覚も変わった。彼らが私たちについてどのように考えているかを直視する一方、私たちの地位にふさわしく、私たちも配慮と包容力を備えることが必要である>>

同じ結論になります。じゃ、貧しい人たちは外国で礼儀知らずな行動をしてもなんの問題もないし、他人への配慮や包容力も無い、無くていいという意味でしょうか。この記事で言う配慮は、普通の配慮ではありません。強いて言うなら、「『上』の存在である私が、『下』の存在である他人に施す余裕」でしかありません。しかも、『経済成長』という単語が付いてくるあたり、果てしない見苦しさを感じずにはいられません。

富裕層や権力者には『無謬さ』に近い生き方を要求し、少しでも問題があったら極端に叩く韓国社会。しかし、『自分』には決してそんな基準を適用しない韓国社会。それもまた、「私は大金持ちでも権力者でもないから、そんな基準は必要ない」と思っているからではないでしょうか。

 

 

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